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『異端の大義(上,下)』
2009-05-08 Fri
異端の大義
『異端の大義(上,下)』 新潮文庫 楡 周平 (著)
日本の大手電機メーカーに勤める主人公が、アメリカにある半導体部門を閉鎖した後、日本に帰国するが日本ではバブル崩壊後で日本でも半導体工場の閉鎖という重責を背負わされる。
創業者一族の会社経営の弊害と解雇される従業員の狭間に立ち苦労しながらも工場閉鎖の業務を遂行してくが、会社の上層部ににらまれ左遷され退職を余儀なくされる。
外資系家電メーカーに転職し中国の工場で働いていたが、その外資系家電メーカーが以前に勤めていた電機メーカーを買収することに、、、

昨日は朝の通勤電車が3時間も遅れたため電車の中でいっきに読めてしまった。
この手の経済小説としてはなかなかよくできていると思う、思った以上におもしろかった。
最近は企業の統合、合併など良く聞く話なので、転職した先で前の会社と合併により以前の同僚とまた一緒に働くことになるといった話は現実に多くあることだろう。この本の面白さは退職に追い込まれた主人公が、再び元の会社に外資系の幹部として舞い戻るといった復讐劇ではない。
希望退職とはいいながらの指名解雇、解雇を目的とした成果主義の導入、同族経営の弊害、派遣、
大手企業の工場に依存する地方行政、疲弊する地方、中国の経済発展それにと矛盾する政治と貧富の格差の問題、などなど 数年前に書かれた小説とはいえ、今でもあるさまざまな問題を的確に捉え解りやすく小説として書いているところだろう。
へたな経済指南本よりこちらのほうが解りやすいかも。
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YARUTO - -
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2009-05-08 Fri 19:05 ??å777
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