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『人が壊れてゆく職場』 
2008-12-18 Thu
人が壊れていく職場
『人が壊れてゆく職場』 光文社新書 笹山尚人 (著)

労働者が不当な解雇をされた場合、どのように対処すべきかを、いろいろな労働に関する裁判を手がけてきた弁護士が書いている。今まさに旬の本といえるだろう。今は連日失業者が3万人増えるだとか済むところがなくなるだとか、大衆に不安を覚えさせるようなニュースばかりが流されているが、実際は倍以上の数値ではないかと思える。それに今が景気のどん底のように報道されているが、これは入り口であって来年はさらに景気が悪くなるような気がする。バブル時代でもないのに1ドルが90円以下というのは来年多くの企業が苦しむのは目に見えているのだ。
この本で載せている労働者とは正規雇用ではなく、非正規社員のことで派遣や委託、期間労働者のことである。派遣会社と数ヶ月の契約をしたにもかかわらず、途中で解雇された場合、裁判や和解により残りの期間の賃金や慰謝料(小額)を取れるようだ。しかしながら職場復帰は裁判でも難しいようだ。
しかしほとんどの人は泣き寝入りだろうな~。それに今現在の社会状況では難しいだろう。
数年前に殆どの業種で派遣が可能になったのだが、それが仇となり今社会問題となっているのだ。
不況になれば即座に解雇される派遣社員、このような状況が予想されるのはわかりきったことであるのに何故政府は対策を打ち出せないのであろうか?
本書を読んで思ったのは派遣会社と派遣先会社でとりかわした賃金と、派遣社員の賃金には差がありすぎ、つまりは中間搾取の金額がなんと多いことか。これこそ濡れ手に粟ってやつだ。
弾劾すべきは派遣会社だ!
なかにはまともな企業や派遣会社もあるとは思うが、非正規雇用者を道具にしかみていない企業が多いようだ、実際私もそうだった。私も以前は派遣として働いていたが、派遣先と私との間には2,3社(もしくはそれ以上)入っていた。命令系統が複雑でいくつの会社があったのかはっきりしないのだ。二重派遣は違法だがそんなものは書類のつくり方でいくらでも抜け道はあるのだ。たぶん今はもっとひどい状況だと思う。その当時私が手にする金額は派遣先が出す金額の半分以下3分の1に近かったと思う。あ~っ、書いていてだんだん腹がたってきた、ここらへんで止めておこう。

これじゃますます日本のモラルは低下するだろうな。
ユニオンなどにお世話にならなくても生活できるよう今の仕事を頑張るのみだ。
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