日々の読書記録など
<
『銀翼のイカロス』 
2014-08-28 Thu
銀翼のイカロス

『銀翼のイカロス』  ダイヤモンド社 池井戸 潤 (著)

今回はJAL再生をモチーフにした内容で半沢が政治家相手に倍返しといったところかな。迷走した民主党もモチーフになっているようで笑える。
TVでの反響が大きかったせいか政治家相手とは話が大きくなり過ぎな面もあると思う。実際は一銀行員が政治家をやり込めるなんて考えられない。
もしあったら逆にクビになってしまうのが現実だろう。まあそれでも面白い、スラスラ読めてしまう。
スポンサーサイト
別窓 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
『韃靼の馬 (上、下) 』
2014-08-27 Wed
 

『韃靼の馬 (上、下) 』 集英社文庫 辻原 登 (著)

対馬藩士・阿比留克人は朝鮮貿易のため朝鮮の国で倭館において2重スパイのようなような任務を請け負わされる。朝鮮通信使の警護のため江戸への同行途中にやんごとなき事情により朝鮮の警護官を殺害してしまう。
朝鮮に逃亡した阿比留は朝鮮人 金次東として暮らし始める。そして数年後 対馬藩を救うために、将軍徳川吉宗が欲している 韃靼にいるといわれる幻の天馬を探しに韃靼への旅にでる。
朝鮮 中国 韃靼(モンゴル)をまたにかけた冒険活劇小説。
読み始めは少し文章が硬く読み辛さもあったが慣れてくれば一気によめる。ほとんどが架空の人物や内容ではあるが江戸中期の時代的背景はしっかりしていると思う。
別窓 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
『いっしん虎徹』 
2014-08-20 Wed
いっしん虎

『いっしん虎徹』 文春文庫 山本 兼一 (著)

江戸初期の刀鍛冶 長曽弥興里(虎徹)の話。元は鎧兜を作る甲冑師だったのだが天下太平の世になり食えなくなったため、三十代半ばにして江戸に出て刀鍛冶をやることを決意する。
一から鉄のことを学ぼうと出雲の国へ数年修行して江戸へ出る。自分の仕事に対し妥協を許さない刀鍛冶としての矜持が見事に描かれており非常に面白い内容であった。
虎徹の刀といえば幕末の近藤勇の持っていた刀が有名だが、虎徹が存命のときから虎徹の刀の贋作が市中に多く出回っており 近藤勇の虎徹も真贋ははっきりしないらしい。
今でも虎徹の刀は名刀12選の中に数えられるようで国宝になっているようだ。
「命もいらず名もいらず」の山岡鉄舟を書いた小説もそうであるが、著者は「矜持」ということを非常にうまく小説で表現していると思う
別窓 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
『史記 武帝紀 5』
2014-08-15 Fri
史記5

『史記 武帝紀 5』 時代小説文庫 北方 謙三 (著)

 命を助けられた蘇武であったが、匈奴に服従することを拒み北辺(バイカル湖)の地で一人で暮らすことを命じられる。誰もが極寒の冬を蘇武一人では越せないと思っていたのだが、2年3年と冬を越して逞しくなっていく。
 李陵は将軍である李広利の揮下にはいることを拒み、無謀にも五千の兵を率いて数万の匈奴の兵と戦いに挑む、果敢に戦うも惨敗を喫して匈奴に捕えられ俘虜となる。
 惨敗の報を聞いた帝は、司馬遷にも意見を求める。誰もが李陵を責める意見しか言わない中で司馬遷は李陵を擁護する発言をしてしまう。それにより司馬遷は帝の怒りをかってしまい腐刑を言い渡される。去勢された司馬遷は懊悩するが、宦官となり以前にもまして歴史の編纂に情熱を傾けるようになる。
 そしてますます暴君の色を濃くする武帝(劉徹)。帝に対し苦言や諫言などをいう臣下は誰もいなってしまう。劉徹は俘虜となった李陵が匈奴に寝返ったという噂を信じてしまい漢に残る李陵の家系を族滅してしまう。
 匈奴の地で家族全員が殺されたことを知った李陵は、単于 且鞮候(ショウテイコウ)が病死し新しく単于となった狐鹿姑(コロクコ)より兵を与えられ匈奴人となって漢の軍隊と戦い始める。

別窓 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
『海賊とよばれた男(上、下) 』
2014-08-08 Fri
海賊と呼ばれた男(上)海賊と呼ばれた男(下)

『海賊とよばれた男(上、下) 』 講談社文庫 百田 尚樹 (著)

以前から読もうと思って文庫になるのを待っていた。
これは出光興産の創始者である出光佐三のことを書いた内容である。 小説の中では国岡商店 国岡鐡造として書かれてある。明治生まれの彼はどんなに会社が困難なときでもリストラせず また出勤簿や定年などを設けなかったようだ。 日本の武士道の精神をもった明治うまれの気骨ある武人といった感じだろうか、 石油メジャーや官僚などの圧力に屈せず敢然と立ち向う。 著者の出光佐三に対する思い入れがよくわかる内容で非常に面白かった。

私が幼いころ九州からでも徳山の上空が赤々と照らされいたことが思い出される。読んでいて徳山コンビナートのことが出てくので もしやと思いインターネットで調べたら徳山の出光コンビナートの大火災であった。空が赤く焼けるような光景は強烈に私の記憶に残っているのだ。 小説の中ではこの大火災のことは一行も記されていない、彼の晩節を汚すようなことなので著者が省いたのかな。
別窓 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
| 読書日記 |