日々の読書記録など
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『罪深き海辺(上、下)』
2013-02-22 Fri
罪深き海辺
『罪深き海辺(上、下)』 講談社文庫 大沢 在昌 (著)

財政破綻に陥っている寂れた田舎の町に、遺産相続の権利を持った主人公が現れたことによりいままで平和だった町が騒然となる。
主人公と定年まじかの刑事が事件解決へのりだすハードボイルド小説。
このての小説は読み始めるといっきに読めてしまう、この人の小説はいつも暴力団が絡んでいるが今回も同じ構図。
著者はよく暴力団を研究しているな~と感心させられる。
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『茜色の空 哲人政治家・大平正芳の生涯』
2013-02-15 Fri
茜色の空
『茜色の空 哲人政治家・大平正芳の生涯』 文春文庫 辻井 喬 (著)

元総理大臣大平正芳の生涯を小説として書かれた内容なので非常に分かり易く面白かった。
盟友の田中角栄がいなくしては総理にはなりえなかっただろうし、また大平なくしては日中国交回復はずいぶんと先のことになっていたことだろう。
当時日中国交に反対する右翼や政治家がまだ多くいるなか、生命の危険を顧みず日中国交回復を成し遂げたことは偉業といえるのではないだろうか。
派閥の領袖、自民党の総裁、日本の首相としての苦悩や政治家の権力闘争がよく描かれているように思う。
官僚出身の政治家とはいいながら、香川の裕福でない農家で育ちそして苦学して官僚となり、官僚時代彼のその才能を見出した池田は彼を強引に政治の道へと導く。
官僚出身の政治家を嫌う角栄も彼だけは他の政治家とは違う、自分に近い政治家のように見えていたのだろう。それで田中-大平の盟友関係ができたようだ。
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『オウム事件 17年目の告白』
2013-02-14 Thu
オウム17年目
『オウム事件 17年目の告白』  扶桑社 上祐 史浩 (著), 有田 芳生 (検証) (著)

元オウム真理教の幹部である著者の上祐氏、サリン事件や弁護士殺人事件に直接関与はしていないものの、失敗に終わった炭素菌の製造やサリンの製造にも関与していたことも記している。現在はオウムの後のあアレフを脱会後「ひかりの輪」を運営しているそうだ。
当時はサリン事件はオウムではないと強弁していたが、麻原が大量殺人を目論んでいたことを知っていたし、サリン事件がオウムの仕業と知っていたのだからまさしく確信犯である。それにしては真摯な贖罪の気持がこの本からは私は読みとれなかった。
現在はオウムの呪縛から完全に開放されたように書かれているがはたして本当なのか疑いたくなる。
あのオウムが起こした一連の事件を何か他人事のように書かれているように私は感じてしまう。。
上祐氏自身の生い立ちについてもふれているが、自責の念を感じさせないこの軽さはこの生い立ちに起因しているのかもしれない。現代の競争社会を批判してはいるが、氏自身がこの競争社会の中であまり挫折もなく優位に立ち続け社会人にまでなったためオウムに埋没してしまったのではないだろうか。
氏自身も誇大妄想を抱く性格を反省はしているが、宗教活動を続ける限りまた同じようになる危険性を孕んでいるのでは。
あまり面白い内容ではないね。
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『マネー資本主義: 暴走から崩壊への真相』
2013-02-01 Fri
マネー資本主義
『マネー資本主義: 暴走から崩壊への真相』 新潮文庫 NHKスペシャル取材班 (著)

NHKが2009年に放映したものを文庫化。リーマンショックに始まる金融大恐慌がなぜおきたのかを取材した内容。
放映から既に4年経つが未だに衰えることのない賭博的なマネーゲームが続いていると思う。
いくら規制を設けてもまた新たな金融商品が出てくるだろう。しかしながら実態経済の4倍ものマネーが金融市場で取引されているのはやはり異常ではないだろうか。
人間は懲りない動物なのでお金がお金を生む濡れ手に粟みたいなことを経験するとお金にたいする欲望はさらに増大してしまうもの、
そのような人たちは汗水たらして働くのは馬鹿らしくなるのだろう。
しかし富む者とそうでない者との格差があまりに広がるとテロや戦争などの危険が増大する恐れがあるのではないだろうか。
それとも自由金融市場主義のおかげて世界大戦みたいな大きな戦争が回避されているのだろうか。
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