日々の読書記録など
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『リブート!』
2011-08-29 Mon
REBOOT

『リブート!』 双葉社 福田 和代 (著)

著者は元金融機関系のシステムエンジニアだったようで、金融系のシステムに関する言葉がゴロゴロ出てくる。
私は同じような仕事をしているので、内容は十分に理解できるが、システムに疎い人が読めば「何のこっちゃ?」って話だろう。
内容は非常に共感できるものが多かったが、読み物としてはあまり面白くないだろう。
たびたび大手銀行のオンラインシステムが停止したりしてニュースになるがこれを読めば何故そのようになるのか理解できるかもしれない。
所詮人間が作ったもの完璧はないのだ。今や誰でもがデジタル社会の中で色々な利便性を享受しているが
不具合の発見や保守修正となると、未だ個人の力量に頼るしかない職人技の世界なのだ。
本書では書かれていないが、不景気になるとこのようなシステム部門はまっ先にリストラ対象となる間接部門。
小説のようにはいかないもっとドロドロとした世界なのだ。不景気により会社では10年以上前から残業手当てはなくなっている、残業手当とか言っているうちはまだいいのだ。
残業が多くて大変なこともあるかもしれないが、他の業種に比べさほど過酷な業種だとは思わない。
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『毛沢東の大飢饉』
2011-08-26 Fri
毛沢東の大飢饉

『毛沢東の大飢饉』  草思社 フランク・ディケーター (著), 中川治子 (翻訳)

文化大革命前の1958年から1962年の間の毛沢東によう大躍進時代の状態を記した内容。最近になり中国政府は30年以上前の情報の一部を公開し始めたことにより著者であるイギリスの教授が丹念にその資料を読み解き去年出版した本の完全和訳本である。
もともと共産党にとっては公表したくないものであり信憑性にも欠けるが、それでもこの大躍進政策により飢餓や暴力により失われた命は少なく見積もっても四千五百万人を下らないだろうと著者は記している。
まさに驚愕すべき内容である。今や中国政府はは貿易黒字が多過ぎて、どのようにお金を減らすか苦労しているというのに、、、、
歴史は繰り返すと言うが、これは中国にとっての宿痾なのかもしれない。

中国には白髪三千丈という言葉があるが、もしこの本が少し誇張された内容だとしてもあまにも酷い惨劇であり、我々日本人からすれば到底信じ難い。これは悲劇を通り越しまさに悲喜劇である。
これと同じようなことが今の北朝鮮でも行われているかと思うとゾ~ッとしてしまう。
自己反省が好きな中国共産党でも、この社会的大実験が失敗に終わったということを自ら認めることはできないだろう。もしこの時代の実相が明らかになるとすればそれは共産党が崩壊したときなのだろう。

この本を読んだからには次は文化大革命についの書籍を読まなければ、、、「文化大革命」についてのお薦めの書籍があればコメントを下さい。
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『国防』
2011-08-22 Mon
国防
『国防』 新潮文庫 石破 茂 (著)

著者が防衛庁長官を退任後(平成17年)に出版された本。「軍」という言葉を聴いただけで嫌悪感を示す
国民が多い日本で、大臣がここまで国防に関して述べた著書は珍しいのではないだろうか。
特に朝日新聞などは「九条」「靖国」といった言葉には異常と思えるほど敏感で、
これらの話題になると社民党の新聞社かと思えるほどの論説であるように思う。そういう意味ではこの本は真っ向から朝日新聞に対抗しているだろう。
極めて平易に書かれており中学生でも十分理解できる内容。教科書に載せてもいいくらいだと個人的には思うが、、、、

氏は少しTVに出すぎなところもあるが、農林水産大臣に就任したときの就任演説を聴いてて現実の則した非常に解りやすい説明だと思った。 
次は日本の農政に関する本を出してもらいたいものだ。
この本を読む以前から、私は今の国会議員の中で総理になるとしたら、この石破氏であると思っている。
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『迷走政権との闘い』
2011-08-18 Thu
迷走政権との闘い

『迷走政権との闘い』 アスキー新書 福島瑞穂 (著)

国会に少数政党が存在することの意義はあるとは思うが、それが社民党でなければならない意義は感じない。
民主党政権が誕生し社民党が与党に組した時点で、離脱は時間の問題であると多くの国民が思っていたはず。
九電のやらせメールを嗅ぎつけたように、永遠の野党である共産党のほうがよっぽどブレていないと思うのだが。
なぜ福島氏が党首なのか?やはり知名度の問題なのだろうか。社民党を離脱した辻本議員にも感じていたことだが福島氏にも文章のなかで頑固さとは違う少し傲慢さ?を感じてしまう。
沖縄基地問題で自身が大臣を罷免されたことや社民党としての活動を それも良いことばかりを書いているがこれじゃもの足りない。いつもながらの問題は提起するが、根本原因や現実性のある対策がまったく書かれていない。
党として党首として国の重要な問題をどのように考えているのか書いてほしかった。
野党なのだから与党の政策に対し何でも反対するのは結構だが、重要な課題 外交や国体や教育についての考え方などを書いてほしかった。それとも日教組が絡んでいるから教育に関してはなにも言えないのだろうか?
支持率が示すようにこのままでは社民党は自壊していくだろう。
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『小室直樹の中国原論』
2011-08-17 Wed
中国原論

『小室直樹の中国原論』 徳間書店  小室 直樹 (著)

中国を縦(時間)と横(人間関係)を三国志、水滸伝、孔子、韓非子などから紐解き説明しているのだから奥が深いというか凄い。
今や中国に関する読み物は書店に行けば山積みになっているし、私も中国に関する本はいくつか読んでみたが この本は目からうろこである。
中国を知るには中国の歴史を知ることが一番だと言っている。他の国とは違い中国は四千、五千年とも言われている歴史の中で同じことが何度も繰り返されている言っている。
この本は1996年に出版されたもので、もし著者が存命であれば今の中国に対してどのように言ったであろうか?
本書では中国共産党や今の凄まじい経済発展については触れていないが、たぶん中国の長い歴史からみればこれらのことは些細な出来事なのかもしれない。
些か古さを感じるところもあるが、今読んでも十分理解できる内容だろう。中国人に薦めたい本である。
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『新・堕落論』
2011-08-15 Mon
新堕落論
『新・堕落論』 新潮新書 石原 慎太郎 (著)

毎度のことながら著者の論旨は、ここまで堕落した国家になったのは、国民に責任ありと言っているのだ。
自国の安全保障を他国に任せきりにしけきたつけが、「平和の毒」として国民に浸透してしまったあげくこのような体たらくになってしまったのだと。
そのためには徴兵制の復活もいいのではと論じているのだ。
まさに左翼系の政治団体の怒りを煽るような内容。著者は遺言としてこの本を出版したと書いてあったが、さすがに次期選挙はないだろうから何でも書けるだろう。私は概ね氏の言っていることには賛成できるが、もし私のように賛同できる人が増えるということはそれだけ今の政治に対する閉塞感が増してきているという証左なのかもしれない。
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『佐賀北の夏』
2011-08-12 Fri
佐賀北の夏
『佐賀北の夏』 新潮文庫 中村 計 (著)

2007年の夏の甲子園で佐賀北高校が奇蹟の逆転で優勝したことを語っている。県内ではある程度有名な高校でも
全国的には無名の公立高校。昨今は殆どが私立高校が上位を占めるなか無名の公立高校の優勝は当時話題になったようだ。
野球自体の人気が以前にくらべ衰えてきたのかもしれないし、特待生の問題で私立高校が自粛したことが原因かもしれない。
しかしながらプロにスカウトされるようなスター選手が一人もいない高校が4000校以上ある高校の頂点になれたのだから監督やスタッフの指導力が優れたいたことに他ならない。
野球だけでなく仕事や日々の生活に於いても如何に日頃の努力の積み重ねが重要かがわかる内容。
佐賀北の場合はそれがたまたま結果に結びついただけで、殆どの場合は結果に結びつかないだろう。
しかしながらその過程で得たものは今後の人生に大いに役立つものだ。
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『株価暴落』
2011-08-10 Wed
株価暴落

『株価暴落』 文春文庫 池井戸 潤 (著)

著者の小説はいくつか読んでいたので、楽しく読める経済小説だと思っていたのだが、今回は経済小説+推理小説みたいな内容。
刑事の描写も他の経済小説にくらべ非常によく書かれていると思う。
高杉良のようにページ数を増やすためだけに書かれたような間延びする文章がなく、ちょうどよいページ数 300ページ。
読者を飽きさせない展開でスラスラ読めた。経済小説がきらいな人でも、ミステリーだと思って読めば面白いのではないだろうか。
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『俺俺』
2011-08-09 Tue
おれおれ

『俺俺』 新潮社 星野 智幸 (著)

最初は「オレオレ詐欺」に関係したサスペンス小説かと思い読み始めたのだが、だんだんとこれはホラーかSF小説かとじゃないかと思った。
没個性化した日本社会を極端に表現、皮肉った小説かな。私としては村上春樹の「海辺のカフカ」と同じくあまりにも文学的小説過ぎて読み辛い。
人間の存在意義や個人の尊厳とは何かを考えさせられる小説ではあるが、私としてはそこまで深く考えて読めなかった。
私も俺俺化しているのかな。

小説の中で言っている「俺俺」とは
個性がなく利己的な考えしかもたない俺、アイデンティティなんか考えたこともない俺は日々の生活に追われるばかり。うすうす気がつき始めたのだが周りをよく見たら日本人はみんな俺と同じじゃないか。
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『プラチナタウン』
2011-08-04 Thu
プラチナタウン

『プラチナタウン』 祥伝社文庫 楡 周平 (著)

破綻寸前の過疎化の進んだ東北の町、大手商社の部長が壊れて故郷である町の町長に。そして起死回生の大型介護施設のプロジェクトを立ち上げるストーリー。
読んでいて非常に楽しくなる内容である。現実はこう巧くいくものではないが、小説の中だけでもこのような前向きなことがあってもいいのではいいのではないだろうか。
現実は少子高齢化にたいして場当たり的で将来性のない政治行政に対して、著者は痛烈に批判しているのだ。そして難しいがこのようなやり方もあるのではないかと提案しているのだ。
翻って私の故郷も同じようなっもの少子高齢化が進んでいる、小説のようにならないものだろうかと常に考えてしまう。
将来町長になりこんなことができればな~ なんて思ってしまうのだ。都会を離れれば日本はどこも綺麗な空気と海山の幸は豊富にあるのだから
小説のように自然と安い労働力を売りにした地域再生の可能性はあるのではないだろうか?
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