日々の読書記録など
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『経済学をめぐる巨匠たち』
2011-07-28 Thu
経済学をめぐる巨匠たち

『経済学をめぐる巨匠たち』 ダイヤモンド社  小室 直樹 (著)

最近私は小室直樹氏の本にはまっている。既に氏は亡くなっているが残された書籍は未だ古さを感じさせない。
過去の大経済学者ケインズやマックスウェーバーその他の人物を紹介しながら近代資本主義とは何かを説明している。
小室氏独特の文章表現で最初はとっつき難さを感じるが、読み進むにつれそれが徐々に引き込まれてしまうのだ。小室氏の迫力が伝わる文章である。
経済関係の本だと為替や株価など今の社会情勢や政治に関連した局所的に捉えた書物は多々あるが、この本は資本主義、市場経済とはなにかを
大局観的にわかりやすく説明しているのだ。 
私は経済学を学んだことはない。そのような私だからこそ面白いのかもしれない。また氏の本を読んでみよう。
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『烈風―小説通商産業省』 
2011-07-25 Mon
通商産業省

『烈風―小説通商産業省』 文春文庫 高杉 良 (著)

1993年に通商産業省での怪メールを発端とした当時(細川内閣)の通産省政策局長が通産大臣により更迭された事件を小説にした内容。
できの悪い大臣が局長の出世を妬む周りの官僚に乗せられ実態も調査せずにそのキャリア官僚を罷免する。
著者の正邪の表現は極端なので実際はどうだったのかは解らないが、翻って現在の民主党政権で考えてみると
政治主導といいながら極めてこの政治主導が怪しいのだ。官僚を扱えるほどの経験と胆力をもった政治家がどれほど今の民主党にいるのだろう??
たぶんそのような意味合いを込めてこの本を今年文庫化して出版したのだろう。
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『小説 郵便利権』
2011-07-21 Thu
郵便利権

『小説 郵便利権』 幻冬舎文庫 細野 康弘 (著)

元三井住友銀行頭取であり元日本郵政社長であった西川 善文氏をモデル(小説の中では山内社長となっている)とした小説。内容は当時の総理小泉氏と竹中氏の批判でありまた西川氏の礼賛である。 ここまで西川氏を褒め称えていると本人からいくらか貰ったのではないかと勘繰りたくなるほどだ。民営化の目的は郵便貯蓄、保険をは外資に売り飛ばすことなどと書かれており 非常に民営化反対に偏った小説である。
タイトルに偽りあり、まさしくこの本は西川氏のためのちょうちん小説である。まったく読む価値なし!
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『政権交代の悪夢』
2011-07-21 Thu
政権交代の悪夢

『政権交代の悪夢』 新潮新書 阿比留瑠比 (著)

著者は産経新聞社政治部に勤務。大手新聞社のなかで一番に現政権を批判しているのは産経なので、政府の記者会見でも産経の質問にはなかなか答えてくれないようだ。
民主党の議員もわかっているとは思うが、すでに多くの国民は現政権である民主党を見限っているのだ。とくに拉致問題など民主党になってからまったくと言っていいほど聞こえてこない。尖閣諸島問題にしろ外交に関しては無能であることがばれてしまった。
これじゃまるで高校の生徒会が政権を握っているようなもである。たぶん民主党は一度日本を壊す気でいるのだろう。なんの信念や展望も感じない将来の不安を増幅させるだけの政権はもうこりごりである。
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『悼む人〈上、下〉』
2011-07-19 Tue
悼む人

『悼む人〈上、下〉』 文春文庫 天童 荒太 (著)

『永遠の仔』『家族狩り』『孤独の歌声』などは残酷な犯罪にかかわった小説であったが、この本は多少内容が異なる。
残虐な部分は少なかったが作者の趣旨は一貫しているようだ。読み始めときは以前の作風と異なるためなかなか引き込まれていかなかったが徐々に引き込まれてしまった。そして読了後は「う~む」と唸ってしまった。
現実社会での不公平感や不幸、理不尽な出来事に関して、どのように対処するべきか、どのように考えるべきかを著者は見事に小説として表現している。
少し宗教性の強い小説かもしれない、多感な中高学生あたりが読むのには少し危険かも。
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『レッドゾーン(上、下)』
2011-07-12 Tue
レッドゾーン

『レッドゾーン(上、下)』 講談社文庫 真山 仁 (著)

「ハゲタカ」「ハゲタカII」のシリーズもの。「ハゲタカ」も面白かったがこれも面白い、一気に読んでしまった。
今回は中国ファンドとの戦いである。ちょっと内容は非現実的かもしれないが、金融関係の専門書を読むよりこの小説を読んだほうが知らずに金融関係のことが理解できる。
先月『中国共産党』を読んだがこの本を読んでいたおかげでよりストーリーが理解できたように思う。
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『精神科ER 鍵のない診察室』
2011-07-06 Wed
精神科医ER

『精神科ER 鍵のない診察室』 集英社文庫 備瀬 哲弘 (著)

町の心療クリニックの奮戦記といった内容。著者はNHK教育の番組にも出演したことがあるとのこと。
仕事で直接関係したことはなかったが、会社でも精神的な問題で長期休暇をとる人はい今までに何人も見てきた。
本書では本人の努力も必要ではあるが、会社の同僚や家族の理解が非常に大事であること語っている。
自殺者を減らすためには、うつの問題など社会的にもっと認知され理解者を増やしていくことも必要なのだろう。
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『中国共産党』
2011-07-05 Tue
中国共産党

『中国共産党』 草思社 リチャード・マグレガー/著 小谷まさ代/訳

著者は10年近く中国に滞在し、中国に関する情報を発信し続けていたジャーナリスト。
日本に住んでいるとどうしても中国に関わるニュースは日本と中国との関係のニュースが中心になるため朝日新聞のように中国側に傾いた情報や評論かもしくは産経のようなまったく逆の立場にたった情報が目につく。
それに比べこの本はバランスの取れた内容だろう。この本では日本と中国の関係については数行しか書かれていない。あとがきに書いてあったが日中関係の話になるとインタビューされる側も口を閉ざしてしまいまともな取材はできなかったようだ。この本を読むと、中国政府と中国共産党との関係がよくわかり、尖閣諸島問題や餃子事件での中国政府の威圧的ともいえる報道が理解できる。
中国は一党独裁政治と言われているが、政府を動かしている中心が共産党という意味ではない。
共産党が政府や司法を作り動かしているということなのだ。
共産圏の一つに中国があるわけでなく、中国共産主義=中国のことであり元祖であるソ連の共産主義とは今や別物になっているのだ。
今後、中国の共産党がどのように変貌しようとも、それが中国における共産主義なのだろう。
中国に興味がある人には必読の書ではなかろうか。
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