日々の読書記録など
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『無量の光 〈上、下〉 ― 親鸞聖人の生涯』
2011-05-27 Fri
無量の光

『無量の光 〈上、下〉 ― 親鸞聖人の生涯』 文春文庫  津本陽(著)

もうすぐ親鸞没後750年と云う事で最近書店で多くの親鸞に関する書籍を目にするが、これもそのうちの一冊である。津本陽の人物伝は読みやすいので読んでみたが、今回の本は少々難しく読むのに時間がかかってしまった。日頃仏教に触れていない私はやはり多くの仏教用語が書かれてある本は難解である。読了後も3割くらいは理解できていないと思う。
今月叔母の葬儀でお坊さん(浄土宗)が読経後の法話の中で「他力本願」について述べられていたが、この本を読み「他力本願」の意味がより理解できたように思う。
親鸞は浄土真宗であるが浄土宗(法然)からの派生であるので同じく「南無阿弥陀仏」とお経をあげていた。今の恵まれた社会とは違い、当時の病気が蔓延し常に飢饉にみまわれる社会の中で庶民と仏教(親鸞)との関係がよく書かれている。
最近はスピリチュアルとか新興宗教などの現世利益を謳ったものが目立つが、このような本を読んで宗教の原点を考えてみるのもいいかもしれない。

いい本だと思う、しかし今の私の教養ではまだまだこの本を理解するのは難しい。後年に再度挑戦してみたい本である。(合掌)
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『悪名の棺 笹川良一伝』
2011-05-27 Fri
悪名の棺

『悪名の棺 笹川良一伝』 幻冬舎  工藤美代子(著)

なかなか面白い内容であった。 笹川良一といえば「世界は一家、人類はみな兄弟」のCMが未だに記憶に残る。その当時は子供なので何のCMなのかさっぱり解らなかった。実家のある町にも笹川氏が設立したB&G財団の海洋センターがあるので読んでみることにした。
毀誉褒貶のある人物であはあるが、一般世間では「右翼」「A級戦犯」「ギャンブル」「政界の黒幕」などダーティーなイメージが先行していると思う。私も胡散臭い政界の黒幕といったイメージをもっていた。特に朝日新聞や日教組などは強く批判していたようだ。日教組は財団から数年間資金を援助してもらいつつも批難していたようで、それでも援助する氏の懐の深さが窺える内容でもある。
亡くなったときの各新聞社の扱いは生前の悪評ばかりだったようだ。つまり悪評と共に棺に収められたのだ。常にダーティーなイメージがつきまとう人物ではあったが、金銭に関しては透明で一度も疑惑をもたれたことはなく、それは質素な生活というかケチ相当な吝嗇家は終生変わらなかことからも窺える。財産は子供に残さず三男は残された借金の返済に苦慮したようだ。

この本が笹川氏を単にヨイショした内容なのかそれとも事実を忠実に記したものなのかは私には判断できないが、読了後は私の氏に対するダーティーなイメージが払拭された。たぶん読者により評価がはっきりと分かれる本であろう。
このような豪傑が社会で現れるのは難しいだろう。今でいえばソフトバンクの孫氏かホリエモンかな~?
公務員の給与を妬むような記事が書かれている世の中では、このような人物が現れても直ぐにマスコミから潰されてしまうのではないだろうか?
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『坂の上のバカ』
2011-05-26 Thu
坂之上のばか

『坂の上のバカ』 扶桑社  勝谷 誠彦 (著)

週刊SPAに連載しているコラムを文庫本にしたもの。TVでよくコメントしているがいつも過激で右傾向の発言をしているように感じる。 コラムニストなので北野誠のようによほど変な地雷でも踏まないかぎり責任のない好き勝手な発言をしても問題はないのだろう。マスコミをさんざん批判はしているが自分もその世界で食べている訳だから、まあそこらへんの本当に言っていいこと言えないことの分別はあるのだろう。
私も著者と同じことを思っていた箇所があり、一つはTVで首相のコメントを取るべく多くの記者が首相の周りに集まっている場面が放映されるが、その中で特に若い美人記者が目立っているのだが、これはTV局か新聞社が意図的に若い美人記者を充てているのだろうか?そうだとしたら何の意味があるのだろうか?
もう一つは村山政権時代の阪神淡路大震災のことに触れていて、「日本政府や政権、経済が脆弱に時期にこのような大震災がおきてしまうものなのだ。」と書かれてあった。 もちろんこの本は3月11日以前に出版されたものであり、このようなことに関して科学的根拠はまったくないのだが弱り目に祟り目と云うか、頼りになたないふらついてばかりいる民主党政権のご時勢だからこそ今回の大震災と云う不運が起こったように私は思えてしまうのだ。
政治不満にたいするストレスがあれば、この本を読めば少しはストレス解消になるかな??
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『加害者家族』
2011-05-20 Fri
加害者家族

『加害者家族』  幻冬舎新書 鈴木 伸元 (著)

2008年に加害者家族を支援するためのNPO法人が設立されたようだ。当然犯罪自体は憎むべきことではあるが、加害者の家族や親類縁者が世間から「村八分」どころか「村十分」に及ぶ制裁をうけ孤立した状態をルポした内容。 
読んでみてここまで加害者家族を追い詰める(殆どが匿名によるいやがらせ)背景には過剰なマスコミ報道が影響していることは間違いないだろうと思う。またインターネットによる書き込みがさらに拍車をかけているのだろう。
以前に、千葉で5歳の子供が殺害され知的障害のある男性が逮捕され写真や映像つきで実名報道されていたが、あれなどはマスコミはやりすぎではないだろうか? 
最近はマスコミも2チャンネル化のようになってしまい自制ができなくなってしまったのではないだろうか?
以前に住んでいる町で幼児殺害事件が発生したときは連日ワイドショウーで放映する大変な騒ぎになっていたが、精神病を患った経歴をもつ犯人が逮捕されたときにはTVで扱われることなく新聞の地方版の片隅に実名報道もなく数行のベタ記事だったのだ。しかもこちらのほうが残虐性があり凄く話題になったのだ。実名報道するかしないかの境界線がどこになるのかさっぱり解らない。

加害者家族を村十分にする日本の村社会のありかたや匿名性のあるインターネットも問題ではあるが、マスコミももう少し考えて報道するべきだろう。
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『神なるオオカミ(上、下)』
2011-05-18 Wed
神なるオオカミ

『神なるオオカミ(上、下)』 講談社 姜 戎 (著), 唐 亜明 (翻訳), 関野 喜久子 (翻訳)

上下巻合わせて1000ページ強の長編小説。2週間以内に図書館に返却しなくてはいけないので焦って読んでしまった。内容は著者の体験談を基に書かれたようで、1960年代の文化革命時代モンゴル地域へ下放された著者が狼を信仰する老人や遊牧民たちとふれ合ううちに徐々に狼に魅了されていく。ある日主人公は狼狩りに行ったときに子供の狼を捕らえる、そしてその子供の狼を育てていくにだ。

さすが中国の本、狼の残虐性など表現する場合には日本兵を日本狼として例えている。やはり日本人への恨みは骨髄に徹しているのだろう。
自然に雄大さ、厳しさ、自然と文化の調和、人間と動物との共存 などさまざまなことを考えさせらせる本である。末章は中国の歴史と文化とオオカミの関わりあいを著者が考察した内容であるが、これもなかなか興味深い。
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