日々の読書記録など
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『資本主義はなぜ自壊したのか』
2011-02-25 Fri
資本主義は何故自戒したか
『資本主義はなぜ自壊したのか』 集英社文庫 中谷 巌 (著)

著者は細川政権時代から大学教授として内閣の諮問機関から強力に規制緩和と市場開放を推し進めてきた人。
その著者がサブプライムローンやリーマンショック以後の格差が広がった日本の現状に危機感を強め、あれは間違いだったと言っているのだ。
まさしく共産党もまっ青な転向ぶりではないか。著者は自戒の意味もこめてこの本を上梓したと書いてある。
先日読んだ『競争と公平感』とは論をまったく異にする内容である。
著者の言っていること理解できるが全てアメリカ中心のグローバル市場経済が悪いわけではないと思う。
何のためにお金があるのか? その根本を書いていないといくら日本をよくする提言を書いても、机上の空論でしかないように思う。
ただ近年は社会と人々、会社と社員の信頼関係が非常に薄れてきたように思う。以前に読んだ「アマゾンドットコム」の社風が日本の会社でも広がりつつあるのではないだろうか。
思うに「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉が最近は死語になりつつあるのではないだろうか。

著者のようなハーバードで学んだ一流の経済学者でも今のような市場経済になるとは予測しえなかったのだから
私のような小市民じゃとても将来は予測不能である。
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『誘拐の誤差』
2011-02-22 Tue
誘惑の誤差
『誘拐の誤差』 双葉文庫 戸梶 圭太 (著)

読んだ後味は非常によろしくないが、内容はおもしろいと思う。
ちゃんと犯人が捕まるような性善説に基づいた小説もおもしろいが、たまには性悪説から書いた小説があってもよいかもしれない。
読者によって好きか嫌いがはっきりと分かれる小説だろう。私としてはたまにはこういった小説もいいかなと思う。
フィクションだと思って読めばかなり笑える箇所もあると思う。
警察組織を揶揄した内容だけに、警察官が読めばおもしろくはないだろうな。
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『大局観 自分と闘って負けない心』
2011-02-18 Fri
大局観
『大局観 自分と闘って負けない心』  角川oneテーマ21  羽生 善治 (著)

羽生氏の将棋だけにとどまらない知識や情報を貪欲なまでに吸収しようとする姿勢が伺われる内容である。
そして40歳になった羽生氏はその得た知識も将棋に生かされているようだ。
若いころは勢いと泥臭いまでの粘りで勝ってきたが、今は俯瞰的に戦況を見れるようになったといっている。簡単に云えばそれが「大局観」である。
読んでいて思ったのは、最近相撲で八百長問題が取りざたされているがプロ将棋の世界では八百長しようにもできないだろうな~ と感じた。プロ将棋では一手のミスが勝敗に繋がるため、わざとのミスは直ぐに見抜かれてしまうだろう。
それにスポーツは違い幅広い年齢層のいるプロ棋士の世界 非常に競争の厳しい世界であることがわかる。

自分の思考を冷静に自分で分析そして文章にできるのだからやはり一流なのだろう。
50代、60代になればまた新たなる思考方法を見つけるかもしれない、またそのときに羽生氏の本を読んでみよう。
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『オレたち花のバブル組』
2011-02-18 Fri
俺たちバブル組
『オレたち花のバブル組』 文春文庫 池井戸 潤 (著)

私も中途入社ながら今の会社ではバブル時代の入社。あれから何年も経つが同じ年に入社した人は殆ど残っていない。わずか数パーセントだろう。
多くの人はリストラなどで去っていった。最近FaceBookで名前を検索すると会社を去っていった人の名前を見かけることがある。
ストーリーはバブル期に入社した社員が連携して会社の不正を着きとめていくといった内容。なかなか面白く夢中になって読んでしまった。
私のように今後あまり出世しようにないサラリーマンにとっては勇気と希望を与えてくれる爽快感の残る内容であった。 前回の山崎豊子の本は内容が内容だけにどうしても暗い気持ちになってしまうので、山崎豊子の後はこのようなモチベーションの上がる小説がちょうどよい。
またサラリーマンの矜持って何だろうって考えさせられた。
私にとっての仕事の矜持は、責任 信頼 謙虚かな~。それとあまり無理せず心身共に健康だ。
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『運命の人(一 ~ 四)』
2011-02-15 Tue
運命の人
『運命の人(一 ~ 四)』  文春文庫 山崎 豊子 (著)

久々に山崎豊子を読んでみた。あいかわらず長い小説。ページの最初に「事実を取材し、小説用に再構築したフクションである」と書かれているが、事実であれば実名で書いてあってもよさそうに思うのだが。当時の大臣の名前なども明らかに佐藤栄作、田中角栄など解るしまた著者自身のあとがきでも主人公は元毎日新聞記者の西山氏と書いてあるのだから。読んでいて大臣の名前など頭の中で実名に変換して読まなくてはならないのでめんどくさい。著者は沖縄の歴史問題とアメリカ軍基地問題を書きたくて西山事件を題材につかったようにあとがきに書いてあった。であるにもかかわらず1~3巻までが西山事件ばかりで4巻目でやっと著者の趣旨が書かれたことになっている、その割には4巻の内容は迫力に欠けているように思った。西山事件とは政府の機密事項(沖縄返還に関する密約)を記事にしたことにより、情報を漏らした公務員とその西山氏が有罪になった事件である。つい先ごろ海保の職員がビデオ画像を漏らした尖閣諸島事件とまったく同じ構図である。
もしこの職員が大手新聞社にこのビデオを渡していたら記事になっていたであろうか?たぶん新聞社は二の足を踏むのではないだろうか? 報道に自由、知る権利と国家の機密どちらを優先するかは社会情勢にもよるだろう。
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『競争と公平感』
2011-02-14 Mon
競争と公平感
『競争と公平感』 中公新書 大竹 文雄 (著)

巷で言われている「格差」であるが、格差にも色々あり世代別格差、男女の格差、地域格差、業種別格差などなど
原因や対処方法を解りやすく解説している。総じて言えば経済的には規制緩和したほうが国民にはデメリットよりメリットのほうがあると書いてある。技術の進歩により産業構造が大きく変化している社会で日本人は欧米人に比べ格差による不公平感を感じている、格差を良しとしない人が多いようだ。
それはここ近年の日本の貧困率が上がっていることからも伺えるようだ。しかし貧困率が高いというのはけして悪いことではなく日本のように円熟した社会では貧困率の割合が大きくなるようだ。
格差が広がるのをそのまま放置するのではなく、税ありかたや再分配のありかたをどのように行うかはその国の政治手腕にかかっているのだ。少なくとも今のままじゃ政府を信用しない国民が増えるばかりだと思うが。
今の政治のありかたがいいのか悪いのか考えるのには参考になる本である。
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『変見自在 サダム・フセインは偉かった』
2011-02-09 Wed
サダムフセインは偉かった
『変見自在 サダム・フセインは偉かった』 新潮文庫 高山 正之 (著)

週刊新潮の連載コラム「変見自在」の内容を文庫化としてまとめたもの。かなり偏った辛口評論ではあるが笑える。
朝日新聞を左寄りとして徹底的に叩いている。朝日新聞は中国の代理店だと書いているのには笑った。
「サダム・フセインは偉かった」とあるが、これは大義のない戦争を引き起こしたブッシュを非難しているのだ。
あの有名は「猿の惑星」は原作者が日本軍に捕虜として捕まった腹いせに、日本人をモデルに猿を書いたとは知らなかった。
また2005年に起きた15歳の少年がガス爆発と見せかけて板橋の社員寮管理人である両親を殺害した事件で、
ソウカ学会の熱心な信者である父親の勤行に耐え切れなくなったのが動機だったようだ。
裁判で少年は「この父親失格を理解してくれるなら、どんな刑でも服す」と言ったそうだ。
あれほどマスコミが騒いで報道していたわりには、その当時宗教団体のことは一切報道されていなかったように思う。
さすがにというかやはりTVや新聞はこの宗教団体には弱い。
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『バカの正体』
2011-02-08 Tue
バカの正体
『バカの正体』 角川oneテーマ21 テリー 伊藤 (著)

2時間もあれば十分読める内容。日本の世の中バカばかり、どうせそうなら厭世的な気分になるより明るくバカに対する処置をみつけ生きていこう といったコンセプトかな? これで760円は高いかな。
あとがきに「日本人はみんな批判の天才になってしまった。一億総評論家である。しかし批判ばかりで解決方法が見出せない」確かにそのとうりである、しかしそのようになったのはTVの影響が大きいのでは。

内容はどうであれちょっとした辛口コメントを話す人であればTV受けするし、まさに著者がそうなのだから。そして言い過ぎれば北野誠みたいに干されてしまう。
こんど「バカを作り出す日本のTV」でも書いてもらいたいぐらいだ。でもこれを書いたらTV業界から干されるかな。
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『沈底魚』
2011-02-07 Mon
沈底魚
『沈底魚』 講談社文庫 曽根 圭介 (著)

刑事者サスペンス小説。中国のスパイと、その日本人協力者を刑事が操作していく。二重スパイ、三重スパイと物語は二転三転する。読むのは少し疲れるけどまあまあかな。
実際には日本の政府にスパイを送りむほど、中国は日本政府を重要視していないと思うけど、、、
たぶん中国政府は「日本は何でも我々のいいなりだ」ぐらいしか思っていないのでは。
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