日々の読書記録など
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『老人賭博』
2010-01-27 Wed
老人賭博
『老人賭博』 文芸春秋 松尾 スズキ (著)
北九州市のあるさびれた商店街で、映画撮影のため集まった地元のエキストラと三度の飯より賭博好きな映画関係者がおりなす悲喜こもごもの人間模様。この小説は芥川賞候補にもなったようだ。芥川賞候補としては非常に読みやすい本。
私としては爆笑とまでいえないが、笑える小説であることは確かだ。ドラマとか映画にすればおもしろい内容であるは思うが、小説としてはもう少しひねりが欲しいというかもう少し状況を詳しく文字にしてもらったほうが笑えたのではないだろうか。ページ数も200ページであり単行本としては少し物足りなかった。
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『民主党が日本経済を破壊する』
2010-01-26 Tue
民主党が日本経済
『民主党が日本経済を破壊する』 文春新書 与謝野 馨 (著)
自民党が野党に下った今となっては遅きに失したことであり、今更批判しても詮のないことかもしれない。
氏の言いたいことは、今の民主党は中長期の方針もなくその場しのぎの政策ばかりで、歳入も考えずいろいろな手当ての歳出が増えるばかりで日本を沈没に導いていると言っている。そして消費税率の上昇なくしては今後の日本は考えられないと言っているのだ。
確かに経済の低迷、少子高齢化を考えれば消費税率のアップはしかたのないことだろう。無駄削減といって仕分け作業をやっても捻出した金額は焼け石に水だったのだから。今のままではいくら○○手当てを支給したところで殆どの国民は将来の不安に備えせっせと貯金するだろう。
与党は歳出の議論の前に、歳出に見合う歳入をどのように手当てしていくのか明確な指針を早急に国民に示すべきであろう。民主党はいまだに前政権と官僚のバッシングを続けているが、時間の浪費のみでもう止めるべきだろう。このまま現政権の無策が続けば次期総選挙では今の民主党も野党に下るだろう。
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『アスペルガー症候群』
2010-01-22 Fri
アスペルガー症候群
『アスペルガー症候群』 幻冬舎新書  岡田 尊司 (著)

アスペルガー症候群とは私の解釈するところでは、普通の人と自閉症の中間に位置する人のことを言うのだと思う。
普通の人に比べ突出した能力を発揮する部分もあるが、社会生活をする上で人より劣る部分もある人。
本書では著名なのエピソードをあげて説明している。マイクロソフトやアップルの創始者やアインシュタイン、スピルバーグ、宮沢賢治、三島由紀夫やノーベル賞学者などの人たちのアスペルガー的な一面を紹介している。すなわちこのようなアスペルガータイプの人々が人類の発展に大きく貢献していると書いている。
これは遺伝的な要素も大きく関係しているようで、研究者の集まっているシリコンバレーでは他の地域に比べ自閉症の子供が生まれる比率が高いようだ。
本書ではアスペルガー症候群の人に対し職場や学校、家庭なのどでどのように接していけば良いかとと言ったことを書いているのだ。最近はKYと言って周りの空気を読めない人を揶揄する傾向にあるが、どこの職場でもこのようなアスペルガータイプの人はいると思う。このような人と良好なコミュニケーションをとるための方法を記した本としては良書といえるのではないだろうか。

興味を引いた箇所は、
一般的に男性と女性では脳が多少異なるようで、男性脳(Sタイプ)はシステムを考えるのに向いていて女性脳(Eタイプ)は相手の顔の表情から心理を読み取るに長けているそうだ。因果関係はさだかでないが、Eタイプ(女性)の場合人差し指と薬指の長さの差があまりなく、Sタイプ(男性)の場合はEタイプに比べ長さに差があるようだ。アスペルガー症候群の人はその差がもっとあるようで、つまりは自閉症やアスペルガー症候群になる人は圧倒的に男性が多いようだ。
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『でっちあげ』
2010-01-21 Thu
でっちあげ
『でっちあげ (福岡「殺人教師」事件の真相)』 新潮文庫 福田 ますみ (著)
本書に書かれていることが事実ならば驚愕する内容である。
平成15年に福岡の小学校の教師が、9歳の男児生徒を「穢れた血」「自殺しろ」となどと脅しPTSDに陥らせ民事訴訟(要求慰謝料5800万)まで発展した事件である。このことは全国初の教育委員会が「教師の暴行」を認め (加害者である教師を停職6ヶ月という解職に次ぐ重い処分) たこともあり、新聞や週刊誌、ワイドショーなどで『殺人教師』として実名入りで全国版として報道されたようだ。
「穢れた血」とは母親の家系にアメリカ人を持つことから、アメリカの血が混じっているとして差別されたとしている。母親はPTSDと判断した病院関係者や弁護士にも自分はアメリカ人の血が混じっていると言っているのだ。
原告側(男児)の弁護士が全国の弁護士に呼びかけたため、最初の公判では原告側の弁護団は約500人にも達し、被告側には弁護士はいなかった。後の裁判では弁護士が2人ついたようだ。しかし裁判が進むにつれ原告側の母親の「アメリカ人の血」の嘘がばれてしまうのだ。母親は虚言癖があるようでアメリカの小学校へ通っていたと言っているが、アメリカ人の家系は嘘であり渡米歴もないようだ。つまり告訴内容の「穢れた血」が根底から覆されたのだ。この裁判は6年も経った後結審され原告側への330万への支払いとなったようだ。
これは典型的なクレイマー(モンスターペアレント)の訴訟にも関わらず(実質的には原告側の敗訴であるが)330万円の慰謝料という判決には理不尽極まりないとしか言いようがない。民事訴訟には裁判員制度は適用されないが、これこそ一般市民の判断も聞くべきではないだろうか?結果的にマスコミも「殺人教師」として冤罪に加担してしまったのだ。そして結審後のフォローもなく。
どうしてマスコミが冤罪に加担してしまったのか? 著者は事件について福岡まで赴き身辺の関係者に聞いても誰も教師の悪口を言う人はいなかったようだ。そして暴行で鼻血や歯が折れたり耳が切れたりと外傷を負わされたと言っているにも関わらず、警察や病院にも行かなかった原告側に疑問に思ったようだ。加害者とされる教師も言っているように「刑事事件にしてもらって警察が介入してもらえれば」違う展開になっていたのかもしれない。
この事件はマスコミが警察の代わりに何の疑いもなく弱者は生徒と決めつけ調査したため、あらぬ方向に行ってしまったのだ。私がこの教師の立場であれば精神病院に行っていたであろう。今の時代、教師という職業がいかに大変な職業であるか思い知らされた本であった。
お薦め度 8 点。
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『挑戦 巨大外資 上、下』
2010-01-20 Wed
巨大外資
『挑戦 巨大外資 上、下』 小学館文庫 高杉 良 (著)
日本ワーナーランバート(本書ではワーナーパークと記されている)でCFO(つまり経理本部長)を30年間勤めた人の話。2000年にこのワーナーランバートはファイザーに買収され存在しない。私も外資に勤めていて数人ワーナーランバートに転職していった社員も知っているので、この小説の中にもその知っている人がもしかしたら登場しているかもしれない。
この本では「奇蹟のCFO」とか「伝説のCFO」とか書いてめちゃくちゃに褒め上げている。読んでいる私のほうが恥ずかしくなってくる。そんなに外資系企業で30年間も働くってことは立派なのか? と思う。確かに外資系企業でそれもCFOとしていき続けることは困難だと思う。もちろん仕事はできてあたりまえだが、派閥争いやその他のトラブルに対し常にアンテナを張って自身の地位を守ることは大変だろう。でも結局は運が良かったのだと思う。私も今の会社に30年居れば「奇蹟の社員」であろうか?主人公はバリバリに仕事ができて、非の打ち所がなく誰からも尊敬される存在のようだ。
まったくつまらない内容、私としては 高杉 良 の著書の中では最低の部類になる本。

余談だが、本書の中で上司と秘書の不倫なども書かれているが、外資系ではこのような噂はよく聞くし、またそのような噂がささやかれても仕方がないような行動をとる上司がいる。最近では「セクハラ」の問題もあるのでそのような噂はめったに聞こえてこないが、私が入社した当時は不倫の噂はよく聞いたものだった。
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『ハッピー・リタイアメント 』
2010-01-15 Fri
ハッピーリタイアメント
『ハッピー・リタイアメント 』 幻冬舎 浅田次郎 (著)
55歳にして政府が監督する財団法人へと天下った2人はまじめすぎる性格のため、何も仕事がない財団法人に不満を感じる。
そこで2人は財団法人がやるべき仕事を始めようとするのだが、、、、
公務員の天下りを皮肉った内容ではあるが、浅田次郎にしては珍しく今回は泣かせるでもなく笑わせるでもなく中途半端な小説に思える。
世の中幸せはお金だけではないと言いたところなのかもしれないが、内容が軽すぎて単なる娯楽小説で終わっている感じがする。
お薦め度は4点といったところ。
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日没
2010-01-12 Tue
富士山
日曜日 連休ということもあって渋滞にまきこまれふと左側をみると富士山の右裾に沈む太陽が、一年を通じてもなかなかこの光景に出くわすことが少ないので思わずパチリ。今年はまだ初詣にも行っていないので、これが私にとっての初詣かも?
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『ワイルド・ソウル〈上、下〉』
2010-01-08 Fri
ワイルドソウル
『ワイルド・ソウル〈上、下〉』  幻冬舎文庫 垣根 涼介 (著)
戦後の日本、政府の移民政策で夢を抱いてブラジルに渡った人々は、政府が広報していた内容とは違い渡った先はアマゾンの奥地。開拓もされていなければ何も育たない酸性土壌。日本に帰るお金もなく政府に恨みを抱きながらマラリヤや赤痢などの病気で死んでいく人々。
そんなジャングルの奥地で両親をなくした主人公は日本政府に復習するため日本に入国する。
ニュースなどでブラジルに渡った人々の話は聞いたことはあるが、
ここまで悲惨だったとは恥ずかしながら知らなかった。ストーリはとても面白く読めた。 
お薦め度は久々の9点
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『知識ゼロからの田中角栄入門』
2010-01-05 Tue
知識ゼロからの田中角栄
『知識ゼロからの田中角栄入門』幻冬舎 小林 吉弥(著)
図書館で予約して借りたため内容は確認できなかったのだが、漫画のイラスト入りの解説書。
以前から田中角栄に関する本は数冊読んでいるので、私にとってはぜんぜん物足りない内容であった。
本屋の立ち読みで十分な内容であった。本屋になかったので図書館で借りたのだが。
田中角栄の言った言葉で「政治は数、数は力、力は金なり」は現政権でも十分に通じる言葉であろう。なにせ鳩山総理も小沢氏も田中角栄とは深く関わりがあったのだから。
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