日々の読書記録など
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『発達障害と子供たち』
2009-05-28 Thu
はったつしょうがい
『発達障害と子供たち』 講談社プラスアルファ新書 山崎 晃資 (著)
前回読んだ『発達障害の子どもたち』とだぶっているところはあるが、この本は自閉症とアスペルガー症候群を中心に記している。
著者は専門の精神科医であり大学教授で少し前までは中学校の校長もやっていたようだ。
以前はこのような症状の原因として家庭環境があげられていたようだが、今は先天的な生理学的要因があるとみられている。
診断に訪れる子供よりも、自分に非があるのではと思いつめてしまっている両親(特にに母親のほう)が
心配になってしまうと書かれている。
子供は小学生高学年から中学生になる時期に「なぜ自分だけがいじめられるのだろう」と悩み始めるようだ。
そしてやっとこの時期に自分はまわりと少し考えかたが違うと自覚し始めるようだ。
この本のほうが読みやすいが、前回読んだ本のほうがより具体的な気がする。
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『闇の流れ 矢野絢也メモ』 
2009-05-28 Thu
闇の流れ
『闇の流れ 矢野絢也メモ』 講談社プラスアルファ文庫 矢野 絢也 (著)
著者は田中首相から竹下首相時代に公明党の書記長をしていたので
この本はその当時の自分の手帳を元にした内容。ほとんどが会話形式の内容となっている。
まあ事細かくその当時の会話を手帳に残しているのには驚かされる。
現在著者は創価学会を訴え裁判で係争中のようだ。
発端はこの手記の中に「政教一致」の文言が学会の逆鱗に触れたため、
出版から10年後に学会より謝罪要求をされ、
最初は言われるがまま著者は謝罪したようだ。私の読んだ本は文庫なのでその文言は削られたようだ。
その後もあまりにも酷い謝罪や寄付を強要されるため脱会し訴訟をおこした模様。
内容は対話形式で党派間の会話が多いためあまり面白くはない。
ただこの本には「政教一致」の文字は書かれていなくても、
今はどうかわからないが当時は明らかにこの党が学会の傀儡であることが伺える。
本書の中に「名誉会長のために」や「名誉会長のおかげでxxxできた」なんて書いてあるのだから。
少なくとも当時の著者の目標は、まず名誉会長のため、次に学会員のため、その次が
政権をとるかもしくは与党に組することだったようだ。
なんとはっきりとした目標であろうか、、、これは今でも同じなのかな~??
もし民主党が政権とったらそちらに鞍替えするのだろう。
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『チェ・ゲバラの遥かな旅』
2009-05-20 Wed
チェゲバラ
『チェ・ゲバラの遥かな旅』 集英社文庫 戸井 十月 (著)
チェ・ゲバラは1928年アルゼンチンで生まれる。
家庭はそれほど貧しくはなく大学時代(医学部)に相棒と南米大陸の旅にでる。そこで各国の貧困にあえぐ人々をみて
革命に目覚める。カストロと一緒にキューバ革命に成功し、キューバでカストロに次ぐNo2の地位まで着くが、
7年後カストロと袂を分かち革命(ゲリラ)活動にもどる。最後はコロンビアでゲリラ活動中に政府軍に捕らえられ処刑される。
まさに革命家になるために生まれたような人物で、今でも南米では伝説の人物であるようだ。
また強靭な体力の持ち主ではなく、一生涯喘息に悩まされたようだ。
どのような環境が彼を革命家へと育てていったのか私には想像できない。
とくにアメリカ的民主主義がはびこっている日本では理解しがたいものだと思う。
しかし今でもベネズエラおチャベス大統領がアメリカを悪魔よばわりするように
当時アメリカが南米各国を植民地のように資本で支配していた時の恨みは未だ人々の間で根強く残っているのだろう。
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『精神科医は腹の底で何を考えているか』
2009-05-19 Tue
精神科医は腹
『精神科医は腹の底で何を考えているか』  幻冬舎新書 春日 武彦 (著)
著者は精神科医である。
半分は著者自身の愚痴、半分は同業者のためなのかも?
患者が読めば、もっと疑心暗鬼になるのではないだろうか。
精神科医とはいえ普通の人間なのだから 毎日いろいろな患者と向き合えば
憂鬱にもなるだろう。
最近は多くの精神科医が本をだしているが、執筆が忙しくて本業が疎かになっている
人もいるかもしれない。
本書を読む限りにおいては著者はそうではないだろう。
この本に限っては一般人が読んでも面白くはないと思う。
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『凡人として生きるということ』
2009-05-19 Tue
凡人として生きる
『凡人として生きるということ』 幻冬舎新書 押井 守 (著)
凡人である著者(映画監督)が95%の凡人のために書いた人生論といったところか?
世の中の人々の95%が凡人であるといっている。凡人の定義は天才でないといったっことかな。(世の中5%も天才がいるとは思えないが)
還暦近い著者が人生について語っても文句をつける人もそんなにいないだろうし、
またそれを語るにふさわしい年齢と経験を積み重ねたという自負がすこし見え隠れしているよに思う。
「若い」ということに価値はまったくないと言っているが、
翻って考えれば若者にたいする叱咤激励の本かもしれない。
最近よく聞く「格差」について著者は
「格差論の根底にあるのは、人間の嫉妬である」 
なるほど、そういう一面もあるだろう。
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『農協の大罪』 
2009-05-13 Wed
農協の大罪
『農協の大罪』 宝島社新書 山下一仁 (著)

農協(JA)と政治家(農林族議員)と農水省に翻弄され続ける農業を取り扱った内容。 本来は農業を営む人たちのためあるべき組織でなければならいのだが今は個々の利益のためだけに存在する団体になっている。今の日本の農業の年間生産高はパナソニックの年間売上高より低いにもかかわらず農業に関わる人々(農協関係者や農業を営む人々)は1000万人いるのだ。
ゆえに今の農業は国の保護・補助がなければ当然なりたたない産業なのである。
今日本の食糧自給率は40%と言われているが、私は自国の食料は自国で生産するべきだと思うし、そのためには国の補助は必要だと思う。しかしその補助を減反政策やミニマムアクセス米に使われるのはどうかと思う。いっそのこと減反政策もやめ好きなだけ米を作ってもらうのはどうだろうか?
昔ほど日本人は米を食べなくなったと言われるが、米価が下がれば必ず庶民を米を食べるようになると思う。
日本人は毎日食べているにも関わらず、農業に無関心すぎると思う。生産者と消費者の間が離れすぎているのだ。日本は人口が減少の傾向にあるが、世界でみれば増加するいっぽうなのだ。今でも世界のあちこちで戦争や紛争が耐えることはないが、根本的な原因は有限にしかない食料の奪い合いなのだ。それを考えれば自国の食糧を第一に考えるべきなのだと思う。
今の農業政策を抜本的な変革が焦眉の急であるのは確かなのだ。例えば環境問題(CO2削減)も取り入れた農業に変えていく必要があるのではないだろうか。そのようなために補助金を使ったほうがよいと思う。今の農協は農業のためではなく農協従業員自身のためだけの組織になりさがっているのだ。

私は今の農相に多いに期待しているのだが、、、、、、この人が将来総理大臣になればと思っている。
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『発達障害の子どもたち』
2009-05-11 Mon
発達障害
『発達障害の子どもたち』  講談社現代新書 杉山 登志郎 (著)

この手の本を読むのは初めてであるが、素人の私が読んでも非常に解りやすい内容だと思う。著者の長年の経験による具体的な例が読みやすくさせているのかもしれない。幼児のときから成人になるまでずっと同じ患者を診ているのだから本書の説明にも説得力があるのだろう。
少年による猟奇的な犯罪や、若い母親による幼児虐待などもこれに関係するのが多いようだ。また性同一性障害もこれが起因することが少なからずあるようだ。
小学校低学年の40人ぐらいのクラスでは必ず4~5人は授業を妨害したりとか落ち着きがなく席を離れてうろつく生徒がいるようだが、これもまた発達(学習)障害に分類されるようだ。私は田舎の小さな小学校だったのでこのような生徒はいなかったのだが。
昔と比べ現代社会は第三次産業の比率が上がり、第一次二次産業のような少しぐらい障害があっても一人でこつこつと仕事ができる環境が少なくなってきた。つまりは、ますます日本は、このような障害をもつ人たちにとっては生きずらい環境であるということなのだ。
読んでていてつくづく思うのは、このような問題は個人やNPOの団体だけでは限度があり対処できないということである。やはり抜本的に政府が何らかの対策を持つ必要があるだろう。
最後に歴史学者の言葉として
「歴史の進歩とは、自らに責任のない問題で苦痛を受ける割合が減ることによって実現される」
本書を読めばこの言葉の深さが理解できるかもしれない。
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『異端の大義(上,下)』
2009-05-08 Fri
異端の大義
『異端の大義(上,下)』 新潮文庫 楡 周平 (著)
日本の大手電機メーカーに勤める主人公が、アメリカにある半導体部門を閉鎖した後、日本に帰国するが日本ではバブル崩壊後で日本でも半導体工場の閉鎖という重責を背負わされる。
創業者一族の会社経営の弊害と解雇される従業員の狭間に立ち苦労しながらも工場閉鎖の業務を遂行してくが、会社の上層部ににらまれ左遷され退職を余儀なくされる。
外資系家電メーカーに転職し中国の工場で働いていたが、その外資系家電メーカーが以前に勤めていた電機メーカーを買収することに、、、

昨日は朝の通勤電車が3時間も遅れたため電車の中でいっきに読めてしまった。
この手の経済小説としてはなかなかよくできていると思う、思った以上におもしろかった。
最近は企業の統合、合併など良く聞く話なので、転職した先で前の会社と合併により以前の同僚とまた一緒に働くことになるといった話は現実に多くあることだろう。この本の面白さは退職に追い込まれた主人公が、再び元の会社に外資系の幹部として舞い戻るといった復讐劇ではない。
希望退職とはいいながらの指名解雇、解雇を目的とした成果主義の導入、同族経営の弊害、派遣、
大手企業の工場に依存する地方行政、疲弊する地方、中国の経済発展それにと矛盾する政治と貧富の格差の問題、などなど 数年前に書かれた小説とはいえ、今でもあるさまざまな問題を的確に捉え解りやすく小説として書いているところだろう。
へたな経済指南本よりこちらのほうが解りやすいかも。
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