日々の読書記録など
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『自衛隊はどこまで強いのか』
2009-03-26 Thu
自衛隊
『自衛隊はどこまで強いのか』 講談社プラスアルファ新書 潮 匡人 (著), 田母神 俊雄 (著)
著者は、自衛隊を退官後現在は評論家&准教授 と 去年話題になった元自衛隊航空幕僚長。 二人の対話形式でこの本は書かれているが、田母神氏の論文により職を解任されたことへの反論といった感じが終始伺える。そもそもあの論文が何故あれほど問題になったかが私には不思議なのだが
思うにやはりマスコミの影響が一番なのだろう。自衛隊幹部が政府の方針「村山談話」と異にした思想を持っていることが危険視されたのだと思う。あげくの果ては退職金の返納まで求める意見まであったのだから笑える。いまの自衛隊では昇進の条件としてこの論文が踏み絵としてあるようだ。

潮氏は田母神氏のことを「私の大変尊敬する大先輩」と書いているのだから意見の対立は皆無であり、田母神氏を賞賛してばかりで面白みに欠ける。これじゃ売れないだろうな~ というのが率直な感想。
ただこの二人は政治家や文官の国防に関する、無見識、無責任、無関心を嘆いているのだ。
「日本の自衛隊(軍隊)をサッカーに例えると、監督やコーチまでもがサッカーを経験したことのないフロントが行っているようなもので、これではいくらやっても強くはなれない」と書いてあった。つまりは幹部とはいえ何の戦略もうちだせず政府の無策な方針に従うだけということだ。
本書では田母神氏より潮氏のほうがより過激な思想に思える。私は本の内容に全て同調はできないが、確かにテポドンを打ち上げる上げないで恫喝されおろおろするだけで何の対処も行えないに政府には問題があると思う。
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『底なし沼』 
2009-03-26 Thu
底なし沼
『底なし沼』 新潮文庫 新堂 冬樹 (著)
以前に読んだ「炎と氷」も残虐なシーンが多かったが、今回も同じく残虐な表現が多く読んでいて途中で「もういいや」と思ってしまうほど。
闇金融の帝王が悪徳結婚紹介会社の経営者を罠に嵌めお金を毟り取ろうとするのだが、経営者も対抗措置としてバックにつく暴力団に解決を依頼する。両者ともにバックに持つ暴力団を頼みとして無限地獄へと突き進む。結果的には両者とも巨大組織の暴力団に踊らされて終わってしまう。
この本は「悪」「暴力」「地獄」などの文字ばかりが出てきて「善」「正義」などは一行もでてこないのだ。この小説には何かが足りないように思う。私は「ゴッドファーザー」が大好きで、これはマフィアの闘争を描いたものである。癒しを求めるような映画ではないが、ストーリーの裏には「家族」「正義」「愛」などが描かれているように思う。この本にもそのような面が必要なのではと思う。
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『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか? 』
2009-03-17 Tue
日本人はほんとうに世界
『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか? 』 新潮文庫 柳沢 有紀夫 (著)
著者は物書きを生業にしてオーストラリアに在住している。海外からみた日本に在住する日本人観といった内容だろうか。まあ著者がいいたいのは日本人は海外(中国や韓国?)が言っているほど嫌われてはいないし、品質の高い日本製の製品も海外で売られているわけだかが、堂々と胸を張って海外に主張すべしといったところだろう。タイトルだけ読むと日本人を自虐的に書いた内容かと思っていたのだが、実際は反対だった。
そもそも「世界の嫌われ者」といったタイトルが大げさすぎる。「ニッポン人」ではなく「日本」とすればまだ解るのだが、、、、どうも著者の主観的主張ばかりで客観性に欠けている。つっ込みを入れようと思えばいくらでも入れられるような内容である。
本書の内容よりも、韓国人の書いた解説ページのほうが面白かった。本文よりも解説のほうが内容が優れている本は珍しい。解説を書いている韓国人は以前にTBSの「ここがヘンだよ日本人」という番組に出ていたそうだが、この韓国人自身はまともな(冷静な)発言をするのでTVでは殆どオンエアーされなかったようだ。まともな発言はドイツ人、イギリス人&猪瀬直樹であり、それ以外は好日か反日の両極端な意見というのが暗黙の了解であったようだ。 TVってそういうものだろう(笑)
残念ながら読む価値のない本でした。
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『検証 国家戦略なき日本』
2009-03-16 Mon
国家戦略
『検証 国家戦略なき日本』 新潮文庫 読売新聞政治部 (著)
今日本が抱えている問題を検証した内容。教育の低下、原子力発電などのエネルギー問題、地下資源問題 などいずれも短期で解決できない問題を扱っている。この本は平成18年に出版されているので、今は少し改善された政策もあるようだ。それもこの本が出版されたことが契機となり国会で討論され法整備に繋がったものが少ないないようだ。
このような問題はいずれも長期展望に立ち俯瞰的に日本のありかたを考えないと解決していかない問題ではあるが、今の日本の政治のように総理大臣が2年ももたずに変わるようであれば、数十年先を考えた政策を打ち出すのは困難でありう。また日本は過去の敗戦の呪縛から脱していないし、縦割り行政や既得権益にこだわる各省庁があるかぎり。長期国家戦略を考えるうえでは弊害となっているのだろう。
私のような一般庶民が考えてもしかたのない問題ではあるが、一人一人が考えていかなと国家としては良くはなっていかないんだよな~ (でも今のTVはこのような問題も、おちゃらけた娯楽番組にしているため、、、TV報道にも問題があるのでは)
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『ビタミンF』
2009-03-11 Wed
ビタミンF
『ビタミンF』 新潮文庫 重松 清 (著)
7つの短編集。主人公は小学生や中学生といった難しい年頃の子供をもつ普通のサラリーマン。子供のいじめや不良化といった家族の問題を抱えながらも普通に仕事をこなす父親。ハッピーエンドで終わる物語ではないが心にホッっとくるものがある。強いて言えば浅田次郎著『鉄道員』みたいな内容だろう。2,3の物語を読んでいるうちに、この本のタイトル『ビタミンF』の意味がわかってきた。そうこの本は心の栄養剤みたいな本なのだ。そして「家族とは何か」を考えさせる本である。
心に残った個所として
- いじめにあっている少女の言葉で「でも、現実はそんなにあまくないんだよね」。少女のために父親はなんの解決方法を見出すことはできないが、悩みを共有し家族で支えあっていく。
(そう現実的にはいじめの問題を解決できる親はいないだろう)
- 子供は嫌な事や不満があれば暴れたり、物を壊したり、叫んだり、すねたりできるが父親はそんなことはできない、我々みたいな中年は心がポキッって折れてしまうのだ。
(そうだと思う。私も何度折れたことやら、これを妥協というのかもしれないが、、、「妥協」は悪魔の囁きとも言われるが、大人になれば理想と現実との折り合いを自分自身で見つけ出さなくてはならないのだ)
癒し系の本が好きであればお薦めかも。
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『それでも会社を辞めますか?』
2009-03-09 Mon
それでも会社
『それでも会社を辞めますか?』 アスキー新書 多田 文明 (著)
このご時世、私もいつ肩を叩かれるかわからい状況だし心の準備として読んでいてもいいかと思い読んでみた。著者自身も40代であり、この本は40代向けに書かれているのだ。転職で成功した人とそうでない人をルポしている。転職して成功した人はそれだけ実力がなければならないということ。それは当たり前で不景気の世の中でも才能と実力があれば違う会社に勤めようと独立して自営しようとも成功はするだろう。成功しなかった例として著者自身をあげている。ここが他の本と違い著者自身がいろいろと体験しているので説得力はあるかも。読んでいて全てが納得する内容ではないが、私自身がここ十数年転職活動をしたことがないので自分が就職活動にたいし浦島太郎であるこは痛いほどわかった。(できれば浦島太郎のままで生きていきたいのだが)先日以前の同僚から「やっと就職先が決まりました」とメールがきたが彼は転職に1年もかかってしまった。私が痛感している以上に今の社会は厳しいのだろう。
著者のまとめとして、40代のサラリーマンは会社を辞めても辞めなくても、20代、30代以上に 1に忍耐、2に忍耐が必要であろうと記している。昔は『石のうえにも3年』なんて言っていたが、3年待たずに会社から解雇されてしまうケースが増え、いまやその言葉は使えないようだ。
確かに、この歳になると年下の上役が多くなるので言葉は好きではないが ある面「忍耐」は必要になってくるだろう。あらためて私は我慢も給料の内だと思っている軟弱なサラリーマンだと思う。
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『マイクロソフト戦記』 
2009-03-06 Fri
マイクロソフト戦記
『マイクロソフト戦記』 新潮新書 トム佐藤 (著)
著者は1985~1990年マイクロソフトに勤めウィンドウズ3.0に携わってきた人物。今や実質的に世界標準とされているパソコンのOSではあるが、マイクロソフトがいかにして今の地位を築き上げてきたかを記しているのだ。コンピュータに興味がなければ読んでいててもさっぱり意味がわからないだろう。
80年代黎明期のころの話になると CP/MとかZ80とかN88-BASICとか懐かしい言葉がでている。あの当時は私もこの業界で働き始めたばかりでPCの処理が遅くてよく徹夜で仕事をしていたものだ。 当時はある程度のプログラムをコンパイルするとなると数時間もかかり途中でフロッピーの入れ替えを要求してくるので PCを見張っていなければいけなっかのだ。それで結果がエラーだと再コンパイルなので納期が迫ると2、3日の徹夜は普通であった。それを考えると技術の進歩は凄いと思う。
何故にマイクロソフトは世界標準になりえたか?
優れたマーケット戦略、開発グループのチームワークの良さや技術力の高さそれに旧システムとの互換性や開発者向けのオープンアーキテクチャーなどが考えられるが、結果的に運がよかったのだと私は思う。アップルのマックには遅れで発売にはなったがアップルが失敗した部分も反省することにより爆発的なヒットになったのだろう。逆に考えれば、もし画期的なOSが発売されれば今の業界勢力図もあっという間に塗りかわってしまうということなのだ。つまりは今のグーグルやヤフーも磐石な地位とはいえないのだ。
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『あふれた愛』
2009-03-05 Thu
あふれた愛
『あふれた愛』 集英社文庫 天童 荒太 (著)
以前この作家の『永遠の仔』や『家族狩り』を読んでいたので、同じように残虐な描写が多々内容だったら嫌だな~なんて思いながら読んでいた。なんせ今は社会も会社も不景気、この時期に『家族狩り』みたいな本は遠慮したいものだと思っているのだ。しかしこの本そのような事件性のない4作の作品集だった。 
幼児期のトラウマや人間関係の軋轢により精神を患った主人公が愛を育むストーリー。
人類永遠のテーマ?『愛』をあつかった物語ではあるが私にはいまいちピンとこなかったかな、そこまで心を癒されるような内容ではないように思う。
著者は
「家族や恋人と同じ屋根の下で暮らすということは、当人に悪気がなくても相手を傷つけたり、傷ついたりしてしまうもの。でもそれは自然であり何も不安や恐れを持つことはない。相手を理解し許す、そしてストレスや不安を家族で分かち合って生きていくことが大事」
といいたいのだろう。まあ 言いたいことは理解できる。 お薦め度は6,7点といったところかな。
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『年収防衛』
2009-03-05 Thu
年収防衛
『年収防衛』 角川SSC新書 森永 卓郎 (著)
以前に『年収300万 ????』がどうのこうのといった本を読んだがけっこうくだらなかったことを記憶している。TVでよく見る著者ではあるが、私はあまり好きではない。
好きではないのにまた買ってしまった。どんなくだらないことが書いてあるのだろうという好奇心に負けて買ってしまったのだ。 たぶんこれは著者(出版社)の戦略なのかもしれない。
いきなり冒頭のページの4コマ漫画で、「私が総理大臣になったらxxx」なんて描いてある。いきなり笑わしてくれる。
確かに経済を勉強しているので、経済に関する基本的な説明はわかるのだが相変わらず「無料のポイントカードを作って」とか「吉野家の株主優待券を使って味噌汁が唯でのめる」のようなチンケな節約術を披露している。そもそも今の金融資本主義を悪の権化みたいに言っておきながら、株主優待券でどうのこうのとは矛盾を感じる。
著者はどこかの政治団体の広告塔なのだろうか。。。生活弱者の味方みたいに書いてはいるが、実のところ著者のように生活に余裕がある人が対象なのだろう。
やっぱり読む価値なしかな?
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