日々の読書記録など
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『悪党の金言』
2009-02-27 Fri
悪党の金言
『悪党の金言』 集英社新書 足立 倫行 (著)
ノンフィクション作家である著者が 8人のノンフィクション作家にインタビューした対談集。一人のインタビューに約30ページくらいを費やしているので長いインタビューの部類だろう。
対談相手の幼少期から話は始まり、どのような経緯から今のような異端?な作家になったのかが語られている。
保阪正康、内田樹、佐藤優、森達也、島田裕巳、田中森一、溝口敦、重松清
の8人のうち森達也と内田樹以外の人は読んだことあるので彼らの本を読んでいるときは著者はもしかして独身なのではと思っていたが、みな家庭では良き?父親であるようだ。
溝口敦氏が細木数子について「今の民放の番組は最悪、、、ああゆうバカ番組を毎日見るということは由々しき問題」と語っていた。今、細木数子はTVには出ていないが、彼女がTVから退いたのには彼の著書が少なからず影響しているのかもしれない。
重松清が今の少子化問題について「少子化の問題は、労働力が低下するとかGDPが下がるとかの前に、各家の墓をどうするかって問題なんですよ」、、、確かにそうかも日本の問題としてこのままいけば多くの無縁墓ができてしまうだろう。全体としてはこの重松清が面白かったかな? 今度また彼の小説を読んでみよう。
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『大平正芳』 
2009-02-25 Wed
大平正芳
『大平正芳』 中公新書 福永 文夫 (著)

私が田中角栄の次に興味がある政治家である。当時は「あ~う~」しか言わない政治家としか記憶になかったのだが。没後十数年経ったときNHKの番組でこの大平正芳の特集を見たときに「へ~結構りっぱな業績を残したんだ~」と思った。
田中角栄と同じく貧農の子として育ち苦学の末大蔵省に入りその後政治家に転身。田中角栄の盟友として知られているが、同じような境遇で育ったことも二人の関係に影響しているのかもしれない。たぶんこの盟友関係がなければ総理大臣にはなれていなかっただろう。
「鈍牛」とあだ名された政治家ではあるが、アメリカ大使ライシャワーが、最も信頼の於ける日本の政治家と言ったように、言ったことは必ず守ったようだ。総理大臣になった直後に「政治は甘い幻想をふりまいてはいけない、国民も政治に過大な期待を寄せてはいけない」とあまりにも真っ直ぐな発言。今の総理がこのような発言をしたらどうなるのだろう。いまの風潮は箸の上げ下げまで揶揄するような報道が蔓延しているので直ぐに政争の具にされてしまうことだろう。このようなあまりにも正直過ぎる性格が後に災いとなり、消費税導入の政策を打ち出したことで解散に追い込まれ戦後初となる衆参同時選挙中に心臓病で倒れそのまま帰らぬ人となってしまった。
国民と政治、経済と政界、そして日本と海外との関係を意識し常に60点の政治を目指したバランス感覚に優れた政治家であったようだ。当時は4大派閥(田中、大平、福田、三木)で政策を争い切磋琢磨してきたがこれが保守本流の流れを汲む自民党最後の民主主義だったのかもしれない。
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『空の中』 
2009-02-20 Fri
空の中
『空の中』 角川文庫 有川 浩 (著)
有史以前より地球の上空に存在する巨大な知的生物。飛行機も飛べない高度に存在していたため、いままで人類にその存在を知られることはなかったのだが、新たに開発された旅客機がテスト飛行時にその巨大生物に衝突してしまう。初めてその存在を知った人類はその大きさに驚愕しミサイルを撃ち込むのだが、、、、、
この小説の部類としてはSFファンタジーになるのだろうか、、結末も読者の期待を裏切ることなくハッピーエンドだ。読み物としては面白いかも、私には不向きであるが。SFファンタジーと最初から知っていれば読んではいなかっただろう。
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『草原からの使者―沙高樓綺譚』 
2009-02-13 Fri
草原からの使者
『草原からの使者―沙高樓綺譚』 徳間文庫 浅田 次郎 (著)
4作からなる短編集。この著者の小説はいくつか読んでいるが『鉄道員』みたいな涙腺が緩むようなお話ではなく、「世にも奇妙な物語」的な内容。 競馬のハイセイコーのことが書いてあったが、名前くらいは聞いたことがあるが、私よりもっと前の年代だし競馬は都市の娯楽なので田舎で生活していれば全く興味が沸かない内容。 でもそんなに凄い馬であれば一度見てみたかった気がする。
昨日帰りの電車の中で読み終えたのだが、風邪をひいたらしく微熱があり読んでいても普段の半分しか頭の中に活字が入ってこなく読了後 何読んだんだっけ? なんて思ってしまった。
ということで、この著者の小説の中では私としてはあまり面白くなくお薦めではない。
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『完訳 紫禁城の黄昏(上、下)』
2009-02-10 Tue
紫禁城の黄昏
『完訳 紫禁城の黄昏(上、下)』 祥伝社黄金文庫 R F ジョンストン (著), 渡部 昇一 (監修), 中山 修 (翻訳)

著者は清国最後の皇帝愛新覚羅溥儀の家庭教師を勤めた人物。清国始まって以来の初めての外国人(イギリス人)教師。その著者が皇室内部から見た日清戦争後から皇帝が満州に逃げるまでのシナの歴史を語っている。
この本は非常に有名で映画『ラストエンペラー』の原作にもなった本。またこの本がなければ浅田次郎著『蒼穹の昴』はなかったように思う。
タイトルに「完訳」と記されているのは、最初に日本で出版した岩波文庫の同訳本が1~10、16章が削除されているからであり、この本は26章全てが記されているからである。なぜに岩波文庫は削除しているのかは不明なのだが、しかしこの1~10,16章がなければ面白味も半減するであろう。
これは東京裁判に於いて裁判の資料としては用いることはできなかったようだが、もしこれが裁判に於いて用いられたならば判決は違ったものになっていただろう。確かにこれは皇室内部からみたもので、皇帝を擁護するような偏った見方もあるかもしれないが、あの当時、陰謀や策略や暗殺などが渦巻く中国がどのように変遷していったかを知るうえでは非常に参考になる本であろう。
今の世の中、中国と日本は「侵略」をした国とされた国といったように単純に考えられているような節もあるが、これを読めば多少考えが変わるであろう。是非、嫌日派の中国人にも読んでもらいたものだ。
近代中国史に興味があればお薦めです。
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『フェイク』
2009-02-02 Mon
フェイク
『フェイク』 角川文庫 文庫 楡 周平 (著)
銀座の高級クラブのママとそこに勤める新人のボーイが常連客であった製薬会社の社長からお金を騙し取るお話。
まあストーリーとしては面白いけど、現実味に欠けるしまた詐欺を行う動機付けにも欠けるように思う。
最後はまんまとお金をせしめてハッピーエンドで終わるのだがあまりにも濡れ手で粟の、拝金小説である。
もちろん私は銀座の高級クラブなるところに行ったことはないが、クラブの料金システムがことこまかく書かれており、なかなか勉強になる?
一度はどんなものか行ってみたい気もするが、1夜で何十万もするのだから私にとっては一生無縁なお店であろう。
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