日々の読書記録など
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『野村再生工場』
2008-09-30 Tue
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『野村再生工場』 角川oneテーマ新書 野村 克也 (著)
私はオリンピックの監督は星野ではなく野村がいいのではとオリンピック前から思っていた。
結果、同じチームに2敗するのだから、監督の采配も問題だったかもしれないがやはり日本チームの実力がなかったのだろう。それゆえに、今までの輝かしい経歴をもつ星野監督の晩節を汚すような
マスコミのバッシングには違和感を覚える。それに引換え、野村は趣味の悪そうな成金オヤジ風で、夫婦そろって既に何度もマスコミからたたかれているのだから、オリンピックで同じ結果となったとしても晩節を汚すということにはならないだろう。
と言って、わたしは野村監督が嫌いなのではなく、この人間味溢れるオヤジが好きである。

その野村監督がいかにして東北楽天イーグルを再生させるかについて書いてある。
野球論というよりも組織論といった内容で、一般の社会・企業でも通じる内容ばかりでありそこらへんの自己啓発本よりも面白く読める。いままで数多くの選手を育て、再生してきた経験をもつ著者は
色眼鏡を通してではなく、自分の目でみて選手を見限らず「愛」を持って育てろといっている。
ありきたりな表現ではあるが、齢70を越え、テスト生から這い上がって成功を収めた野村であるからこそ 言える言葉なのだろう。
ただ終章は自分のプロ野球での現役時代のことを書いてあり、自画自賛の感は否めない。ゆえに、終章は余分だったかもしれない。
この本はシーズン半ばに書かれたものだと思うが、本書の中でも「3年でクライマックスシリーズにいけるようにする」と書いてあるが3年目である今年、現在は最下位と低迷している。どう言い訳をするのか聞いてみたいものである。
しかし、思惑どうりにいかないのがプロであり現実の社会であり、それによりマスコミや社会から批判をうけもするだろう。それでもやり続けるところが野村のよさではないだろうか。
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『阿片王』 
2008-09-29 Mon
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『阿片王』 新潮文庫 佐野眞一(著)

満州帝国の時代、中国人以上に中国語を使いこなし、そして中国社会に溶け込み、阿片により莫大な日本軍の資金を生み出し「阿片(アヘン)王」と呼ばれた里見甫の生い立ちを追ったノンフィクションルポ。既に彼を知る人々は鬼籍に入った人が多いのだが、それでも執拗に現存する人々に取材する著者の執念には恐れ入る。 この本を出版するのに10年を費やしたと書いているが、あながち嘘ではないだろう。 
またこの「阿片王」なる人物は最初は新聞記者として満州で働いていたそうで、今の共同通信や電通を発足させた人物である。阿片王と関係のあった、政治家、軍人、経済人そして幾多の女性たち、
一度読んだだけではこの関係は把握しきれず、読むのに非常に時間がかかってしまった。
読了後でもたぶんこの人間関係は50%ほども理解できていなように思う。
末尾に参考文献として100冊以上の文献が載せてあり、著者はそれを穴があきそうなぐらいまで読んだというのだから、私のような人間が一度読んだだけでは理解できないのは 当然なのかもしれない。
満州の歴史に興味があれば お薦め度は8点でしょう。興味なければ0点。
著者の労力にはただただ敬服するのみ。
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『誘拐ラプソディー』
2008-09-17 Wed
YuukaiRapu
『誘拐ラプソディー』 双葉文庫  荻原 浩 (著)
ちんけな窃盗で前科3犯の小心者が主人公。前途に絶望した主人公は自殺しようと試みるが死にきれず町を彷徨っているうちに少年と知り合う。そこで主人公は少年の親から身代金をとることを思いつく。ハラハラ、ドキドキのストーリーで サクサク読めてしまう。この著者ならではの軽快な文章。
お薦め度は 7点。
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『葉桜の季節に君を想うということ』
2008-09-09 Tue
HAZAKU
『葉桜の季節に君を想うということ』 文春文庫 歌野 晶午 (著)
これも前回に続き書店お薦めのミステリー小説

知人より依頼された、交通事故死を調査していく主人公。掛けられていた保険の受取人は存在しない幽霊会社。
ミステリー小説は起承転結でいうとこの結が大事、読者の期待を裏切る結末が大事で、私もこの結末は予想しなかったというか, まぁこんな結末があってもいいのかなぁ~ って感じで
私としては少し設定に無理があるような結末に思えた。
文章としては軽快に読める文章でスラスラと読めてしまう。
前回読んだ本よりはましかな? お薦め度5~6点といったところだろう。
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『家族の行方』
2008-09-04 Thu
KAZOKU
『家族の行方』 創元推理文庫)  矢口 敦子 (著)

私のよく行く駅前の書店でお薦めの1冊としてこの本が山積みになっていたので
読んでみることに。こんな買い方はめったにしないことことなのだが
閉店間際でもあり、明朝の通勤電車で読む本がなかったのでとりあえず読んでみた。
推理小説作家である主人公が息子と一緒に行方不明になった知人の息子を探していく。
一見単純な家出にみえるのだが、色々と調査するうちに、複雑な人間関係が絡んでくる。

「家族の絆」みたいなことがテーマとしてあるのかもしれないが、
内容としては可もなく不可もなくといったところ、ちょっと私としては物足りないかも。
お薦め度は 3点。
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『ねじまき鳥クロニクル』 
2008-09-02 Tue
Nejimakidori
『ねじまき鳥クロニクル』 第1-3部 新潮文庫 村上 春樹 (著)
たぶん村上春樹ファンにとっては絶賛の1冊だろう。

突如失踪してしまった妻を探す主人公が、現実の世界と精神性の世界を彷徨い そして過去と現代が錯綜しながら物語は進む。村上春樹の世界が十分に堪能できる本であろう。
しかし私にはこの小説にはついていけないかも、、、
本書の中で 『人は島嶼にあらず』といったことわざが使われているが、
このことわざの本来の意味は何であろうか? WEBで調べたのだがわからずじまい。
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