日々の読書記録など
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とりあえず2007年で記憶に残った本
2007-12-28 Fri
私の2007年の読書でおもしろかったのは
海外小説
   『悪童日記』早川文庫 アゴタ・クリストフ
歴史
   『菊と刀』講談社学術文庫 ルース・ベネディクト/長谷川松治(訳)
経済小説
   『ハゲタカ(上、下)』講談社文庫 真山仁(著)
   『再生巨流』 新潮文庫 楡 周平 (著)
ノンフィクション
   『国家の罠』 新潮文庫 佐藤優 (著)
新書
   『生物と無生物のあいだ』 講談社現代新書 福岡伸一(著)
   『1997年――世界を変えた金融危機』朝日新書 竹森俊平 (著)
歴史小説
   『勝海舟』(上、下) 幻冬舎文庫 津本 陽 (著)
その他
   『昭和歌謡大全集』幻冬舎文庫 村上龍(著)


逆におもしくなかったのは
『女性の品格』
『<スピリチュアル>はなぜ流行るのか』
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『1997年――世界を変えた金融危機』『サブプライム問題とは何か』
2007-12-27 Thu
1997年
サブプライム

『1997年――世界を変えた金融危機』朝日新書 竹森俊平 (著)

『サブプライム問題とは何か』宝島社新書 春山昇華 (著)

最近ニュースで「今日の日経平均の終値はxxで、背後にはサブプライムローンの問題が、、、、」と耳にタコができてしまうくらい毎日同じフレーズが繰り返される。
今更乍ではあるが少しサブプライムについて興味が湧いたので読んでみた。
もちろんサブプライムローンとはニュースで言われているのでアメリカの低所得者向けの住宅ローンであることも知っているし、低所得者向けなので焦げ付きも発生しやすく金利も高い借りる側にとればリスクの高いローンであることもわかる。私の理解としては貧乏人がより貧乏になるためのローンだと思っていた。読了後も同じ理解ではあるが。

最初の『世界を変えた金融危機』は、サブプライムローンには触れていないが、その問題の発端を作ったのが1997年のアジアの金融危機だと言っている。つまりは1997年東南アジアで発生した金融危機が翌年にはタイ、韓国、ロシアの債務破綻まで波及していった。日本ではその当時は拓銀や山一の破綻があった年であり、IMFやアメリカや日本がその金融危機に対し手当てを怠ったってしまった。その後この金融危機に懲りたアジア各国は日本も含め海外の投資に頼らず自国での経済再生を目指す。そして企業も銀行から離れていき、銀行は新たなる投資先を探す必要にせまられてしまった。アジアに投資場所を失った資金は、住宅バブルで景気の良いアメリカへと次第に流れ込んでいく。住宅バブル前のアメリカは9.11やITバブルの崩壊での影響で経済の落ち込んでいたのだが、FRB議長のアラン・グリーンスパンの金利下げやブッシュの住宅減税政策によりアメリカは住宅バブルへと向かっていく。

『サブプライム問題』では、何故そのサブプライムローンが世界経済を不安に陥れているのかを書いている。後々返済できなくなるであろう顧客に対し悪徳ブローカーがこのローンを売りつけたことがそもそもの問題で、その債権を銀行や専門機関が持っているのであれば、日本の住専問題と同じ構図になる。しかしながらその債権が他の国債や企業などの優良債権とごちゃ混ぜで一般投資家に売りに出されたのが問題となった。つまりは回収見込みのない不良債権を持っているのは銀行ではなく世界の一般・機関投資家になってしまった。しかもその玉石混淆となった債権に対しAAAの格付けをしてしまったため、世界の投資家や銀行がこぞって買ってしまったのだから。今更あわてても別の形になってしまった債権を、優良とそうでない債権とに分割するのは不可能な状況であり、当たりのない宝くじを購入したようなものになってしまった。

う~ん、私の持っている株と投資信託も元本割れしているしな~ 他人事ではないのだ!
ガソリンは毎週上がっているは、食品も高くなっているは少なからずこのサブプライム問題が影響しているだろう。今後の動向を見守るしかないが、銀行は政府により救済されるかもしれないが最後に損害を被る我々一般庶民それも収入の少ない弱者からとなるのは必至だろう。
アメリカの住宅バブル崩壊後は、余剰資金は中国に流れていく? そして中国のバブル崩壊?また歴史は繰り返されるのであろうか?
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『再生巨流』 
2007-12-20 Thu
再生巨流

『再生巨流』 新潮文庫 楡 周平 (著)

主人公は大手総合商社から大手運送会社に転職して15年。仕事はできるのだがあまりの冷酷な仕事ぶりに周りからも敬遠され閑職に追いやられる。閑職でのノルマは1年以内に売り上げ4億を達成しなければいけない。数年後には郵政民営化も施行され法人相手の会社では将来ジリ貧になるのは必至の状態。出来の悪い部下二人を抱え苦悩する毎日だった主人公が、自分の父親の介護をヒントに新たなるビジネスモデルを考えつく。そしていくつもの障害を乗り越えながらそのビジネスを展開していく。
経済小説ではあるが読者を惹きつける「ロッキー」のようなサクセスストーリー。
経済小説というと実際にあった事件や事故などをモデルにした内容で暗いストーリだったり、作者本人が携わってきたビジネスに関連した内容であまりにも専門的になりすぎ物語自体の面白味がなくたったりする本も多いのだが、この本は作者自身のビジネスプランを小説の中で展開していき、エンターテイメントとしても非常に面白い小説。私としては経済小説としては久々のヒット。
『シャツに汗して働くよりも、頭に汗をかき、脳みそに錐を刺して血が出るまで考えろ』と書いてある。そういえば私は最近頭に汗かいてないな~(やばい)
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『会社員の父から息子へ』
2007-12-14 Fri
会社員の父

『会社員の父から息子へ』 ちくま新書 勢古 浩爾 (著)

小さな洋書輸入会社のふつ~のサラリーマン(既に定年退職)が書いた本。
著者は自分はこれといった取り得や趣味もなく、また家族に対しても誇れる父親でもなく一つの会社を35年間つとめただけと言っている。人生の教訓や啓蒙、啓発といった感じではなく、誰も聞いてくれる人がいないからとりあえず頑固オヤジの独り言として書いたような内容。
著者は「ふつう」に生きろと言っている。「ふつう」とは一生懸命、正直に生きろといいたいのだろう。誰もが分かっていることなのだろうが、この「ふつう」に生きるのが非常に難しいのが、、、
私としてはこの本の評価は難しいのだが、「私の履歴書」のような人生で功を成した人が書く自画自賛の本 や xx品格本 よりはこの本は上だろう。文章全体から著者の頑固さがうかかえるのだが、このような人が周りにいると煙たがれるだろうな~
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『チーム・バチスタの栄光(上)(下)』
2007-12-11 Tue
チームバチスタの栄光

『チーム・バチスタの栄光(上)(下)』 宝島社文庫 海堂 尊 (著)

私はあまりミステリー本は読まないのだがこれは面白かった。
大学病院の心臓外科手術グループであるチーム・バチスタは困難な外科手術を次々に成功させ100%の成功率をあげていたのだが、ある日から失敗が続くようになる。不信に思った病院長はうだつのあがらない精神科の主人公に内部調査を依頼する。
結末や犯人の動機などは意外性のあるものではなかったが、ストーリーの良さが際立っていると思う。映画化されるみたいだが、小説では手術のシーンなどリアル感があり読んでいて引き込まれてしまう。しかし、これが映像となるとどうなのだろう?少なくとも私は血は見たくないのでこのような映画は絶対に見ないだろう。著者自身が現役の医者であるためこのようなリアルな描写ができるのあろう。しかしよく小説を書く時間があるものだとも思う。主人公は出世のレールから外れた暇な精神科医の設定なので、これは著者自身を書いているのかとも思ってしまう。
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『集団ストーカー』
2007-12-06 Thu
集団ストーカー

『集団ストーカー』 晋遊舎ブラック新書 古牧 和都 (著)
「集団ストーカー」聞き慣れない / 耳慣れない(この場合どちらを使うのだろうか?)言葉なので思わず購入。総合2点といったところ。著者は盗聴器発見を生業としているのだが、依頼があれば盗聴器やビデオの設置もするみたい。顧客は「不特定多数の人間からいやがらせを受けている」「人口衛星から監視されている」「CIAから追跡されている」「電波で攻撃されている」などの不安を訴える言わばあちらの世界に半分行ってしまっている人たち。著者はその人々のことを
統合失調症と呼んでいる。顧客のさまざまな妄想や依頼そして対処を書いている。このような人々を相手に商売できるのは精神科の医者ぐらいだと思っていたのだが、こうゆう商売があるとは。これで商売とは少し悪どいのではとも思う。
最近では隣人に大声でどなりたて逮捕されたおばさんとか猟銃で隣人を射殺した事件もあるので、まずは保健所なりに相談するべきではないのだろうか。
身近にこのような人がいたら困るだろうな~ でもけっこういそう。たまに電車の中でもちょっと首を傾げたくなるような行動をする人もいるし。
以前に職場の同僚で出張中に「FBIに狙われている」と言って出張先のホテルから逃亡した人がいたが、当然会社にも戻らずじまい。その後彼がどうなったのか知る由もないが噂では親が連れ戻しにいったそうな。
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『新・戦争論』
2007-12-04 Tue
新戦争論

『新・戦争論』 新潮新書 伊藤憲一(著)
タイトルに「新」とわざわざ書いているので、何か戦争にたいする斬新な考察でもあるのかと思いきや、新聞やTVで言われている内容と変わりはしない気がする。これであれば政治漫談の「TVタックル」や「朝まで生」を見ていたほうが面白い。著者もTVなどでコメントしているようだが、著者のいいたいことは平和維持活動として国連に積極的に参加し、そのためには憲法改正が必要との意見。
改憲または護憲、国連軍への参加か不参加、、人それぞれ考え方は違うであろうが経済制裁などの圧力や話し合いでは解決できない国家間のもめごとが多く存在しているのは確かである。

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『明日の記憶』
2007-12-03 Mon
明日の記憶

『明日の記憶』 光文社文庫 荻原 浩 (著)
映画化になった本なのである程度内容はわかっていたのだが読んでみることに。著者の本を多く読んでいるが今回はお笑い無しのシリアスな内容。主人公は広告会社の50前半の営業マン。過労により物忘れが酷いと感じた主人公は大学病院で精密検査を受けるのだが、診断結果は若年アルツハイマー。本人は認めたくないのだが、だんだんと自分でも記憶があやふやになっていくことに気づいていく。そしてしまいには、、、
当然最後はハッピーエンドで終わるような内容でもないし、ページをめくる指がだんだんと重くなりつつ、読んでいて身につまされる内容だった。
私は先週会社に自宅の鍵を忘れてしまい、そういえば先日は小銭入れや腕時計を会社に忘れてしまうし「自分ももしかして、、、」などと思いつつ背筋が寒くなる思いで読んでしまった。高齢化社会が急速に進む日本は、今後若年性ではないにしろこのようなアルツハイマーの人口が増えるのは必至であり、今のところこれといった治療もなし。自分がアルツになったらどうしよう、、、、って考えてしまう一冊でした。
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