日々の読書記録など
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『学校のモンスター』
2007-11-28 Wed
学校のモンスター

『学校のモンスター』 中公新書ラクレ 諏訪 哲二 (著)

巷間「モンスターペアレンツ」なる言葉が話題になっているが、本書では少しモンスターペアレンツに触れてはいるが主題は生徒と教師の関係の問題と現状分析をあつかった内容。結局のところ対策に関してはあまり記されていなくて、元教師の教育学者としてもこれといった対策がないのであろう。親や生徒の主張は自分の私的な利益のためのものが多く、またそれが世間にも受け入れられる正義と信じて疑わないものがあり、一方学校側は公共の立場でしかものを言えないため学校と生徒(親)の間に接点は見つからないであろう。
また「ゆとり教育」などで個人の権利を尊重するような風潮になってきたため学校側の立場が弱くなったのかもしれない。
大人になればわかってくることなのかもしれないが、世の中には区別と差別と不平等があり「平等」のスタートラインに立つためには努力と忍耐と責務があることを試験の知識を詰め込む前に家庭で教えなければならないのかもしれない。
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『天才バカボン』
2007-11-26 Mon
天才バカボン1
天才バカボン2

『天才バカボン』 赤塚不二夫(著)

『天才バカボン』誕生40周年を記念して出版されたデラックスコミック本。上段が講談社からで下段が小学館から発行されたもの。このマンガは最初に少年マガジンから発行され、その後少年サンデーに移行された経緯があるために2社から出版されたもよう。表紙を2つ合わせるとバカボンのパパが喧嘩している構図になっており、裏はお互いが握手している構図、背表紙を合わせると1人のバカボンのパパになるという出版社は別なのに珍しく協力しあっている。講談社のほうは初期のバカボンのため絵も少し雑で、私としては小学館のほうが懐かしく思える。「
天才バカボン」としては最後の出版ではないかと思い記念として各1000円も出して購入。
何で子供のころこんなマンガで笑えていたのだろうか? と ふと考えたりもするが読んでみるとやっぱり笑えてしまう。やっぱり私の頭はバカボンに近いのかも。
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『国家の罠』
2007-11-22 Thu
国家の罠

『国家の罠』 新潮文庫 佐藤優 (著)

まだ記憶に新しい、鈴木宗男衆議院議員逮捕の真相?を書いた本。
著者は元外務省専門職(ノンキャリア)のロシア担当。北方領土に絡んだ背任と偽計業務妨害の容疑で逮捕、1年半拘留されその後保釈、今も無罪を主張し控訴中。背任と偽計業務妨害なんて何とも分かりづらいが、
あまりに仕事を熱心にやりすぎたため、いつのまにか業務規定を逸脱してしまい、またそこには誰も利益を得た者がいないといった内容。事件の発端は長くなるので書かないが、そこには田中真紀子議員の鈴木宗男議員への異常なまでの嫉妬とその田中議員を後押しするマスコミが絡んでいるのは確かだろう。本書の中で「日本人の新聞識字率は5%ぐらい」と書かれていた、そうかもしれない。
逮捕された本人が書いてあるため全てを鵜呑みして読めないが何故逮捕されたのか、そこには鈴木議員の逮捕から有罪へと既に出来上がった物語あり、その物語の途中で著者の逮捕が必要となったようだ。
国家が政策を方向転換する際に「時代のけじめ」として「国策捜査」が行われ著者はこの「時代のけじめ」の人身御供にされたのだろう。
この本の内容が真実だとするといかに週刊誌やTVのワイドショーが国家の利益も考えず嘘の報道を行っているかがわかる。またこの事件の真実を突き詰めていくと当時この北方領土返還の特命を依頼した総理大臣にまで辿り着いてしまうため鈴木逮捕で手打ちとしたのだろう。
ノンフィクションとしてはとても面白いと思う。お薦め本です。
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『勝手に絶望する若者たち』
2007-11-15 Thu
勝手に絶望

『勝手に絶望する若者たち』 幻冬舎新書 荒井 千暁 (著)

私が働き始めたころは「石にかじりついてでも3年は同じ会社で働け」と言われたものだが、今はこの言葉を聞くことは殆どないように思う。私自身も会社を辞めたいと思ったとき、この言葉が思い出され今まで頑張ってこれたのだろうと思う。(転職は3回しているが、、、)
何事もそうだが長期間行って初めて見えてくるものもあるしまたそれが自分の成長にもなると思う。「いそがば回れ」という言葉があるように遠回りしても人生に無駄はなく何事も自分自身の糧になると思う。
本書では就職氷河期と言われた2000年前後に就職した若者が、何故1,2年で会社を辞めてしまう割合が高いのか?に論点を絞っている。
タイトルでも解るように若者は「自分のやりたい仕事と現実の乖離に苛立つ。やりたい仕事とやれる仕事の区別がつかない。自分がやれるとの思い込み(唯我独尊状態)。自分のやりたい仕事が社会に貢献できるとの思い込み。」つまり全てが「自分のやりたい」の自己中心、我慢が足りないといっている。
私の感想として
一部の人間には当てはまるだろうが、それは若者に限ったことではなくここ十数年でこのような人が多くなったように思われる。自分の会社でもそうだが、成果主義が導入され毎年の評価が即給与に反映される。5段階の相対評価で同じ部署の中で必ず最高の評価と最低の評価の人(ダメ社員)を作りださなくてはいけない。10人も満たない部署でダメ社員の烙印はちょっときつい。また会社の業績次第でリストラも繰り替えされるのが現状。短期で実績をあげなければならず、また雇用者と被雇用者の信頼関係が希薄になったためそれが焦燥感やストレスにつながり早く会社に見切りをつけてしまうのではないだろうか?
最近は政府(社会)と国民の信頼関係も揺らぐような報道が多く、日本社会全体で焦りを煽っているように思われる。私の会社も「石にかじりついてでも」という気持ちを持ってもらいたいものだ。
感想文のつもりが会社の愚痴になってしまった、、、
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『壊れる日本人』
2007-11-13 Tue
壊れる日本人

『壊れる日本人』新潮文庫 柳田 邦男 (著)
サブタイトルは「ケータイ・ネット依存症への告別」とある。携帯電話やインターネット、TVゲームやTVの弊害(特に子供などの若年層)について語っている。既にこのような弊害はマスコミなどで言われてはいるが実際にどのような弊害があるのか数値化できないため、地球温暖化対策のような対策がとられていないのが現実である。この温暖化対策もいいかげんなものではあるのだが。そこで著者はノーケータイデーやノーインターネット、TVデーなど設けたらと提言している。
著者の理論に多くの人は賛同するだろうが、言うは易し行うは難しで電車の中でも半数近くが携帯を見ているように既に依存症の人は多くいるように思う。
便利さの反面害があればあるほど流行してしまうこれが人間社会の性なのだろう。グローバル社会、市場原理が謳われている現代、この流れを止めることできないかも?
何かで読んだけどVIDEOプレーヤーも発売された当初は高価でそれほど売れなかったのがアダルトビデオが出始めたとたんに爆発的に売れ出したと聞く。結局それと同じなのだろう。
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『メリーゴーランド』
2007-11-09 Fri
メリーゴーランド

『メリーゴーランド』 新潮文庫 荻原 浩 (著)

主人公は都会からUターンして実家のある市役所に勤務する地方公務員。市にはバブル時代に第三セクター方式により建設されたテーマパークがあり、今では閑古鳥の鳴く市のお荷物となっている。そして主人公は毎年赤字をかかえるその第三セクターに転勤になる。堕落した官僚組織の中で孤軍奮闘しながらテーマパークの再生へと意欲を燃やす主人公。
小説の中ではいかに官僚組織というのが融通のきかない赤字垂れ流し体質かを面白おかしく書かれていて笑える。
よく努力の結果としてハッピーエンドで終わる小説は多いいが、
萩原浩の小説は途中は笑わせ、ラストはハッピーエンドではないが爽やかにしんみりとといった感じ。現実と乖離したようなハッピーエンドで終わらないところがこの作者のバランス感覚の良さなのだろう。
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ケベス祭り
2007-11-06 Tue
くしく神社

1年半ぶりの帰省。やっぱり田舎はいいものだ空気はきれいだし夜空は満天の星空、都心では見ることのできない天の川も田舎では夜空一面が天の川に思える。写真は地元のさびれた神社。たぶん一日に一人も参拝者はいないのではないだろうか。当然この写真を撮るときも私以外に人はいないのだが。でも年に一度「ケベス祭り」という奇祭が行われるのでその日だけは観光客で賑わう。私も小学校6年の時に白装束の格好で松明を持って観客に火の粉を被せるべく観客の中で暴れまくったのを覚えている。この白装束を着る前に体を清めるため大人も子供も(男性のみ)素っ裸で海に飛び込むのだが、みんなが見ている前で行うので子供心に非常に恥ずかしがっていたことを覚えている。
いずれはこのような奇祭も過疎化により廃れていくことになるのかもしれないが、機会があればもう一度この祭りに参加したい心境になってしまった。
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『勝海舟』(上、下)
2007-11-01 Thu
勝海舟

『勝海舟』(上、下) 幻冬舎文庫 津本 陽 (著)
津本陽は西郷隆盛、坂本龍馬など数多くの人物伝を書いているが、その中でもこの『勝海舟』はおもしろいのではないだろうか。副題が「私に帰せず」とあるように、私心なく日本の将来を憂い外国との交渉に携わる姿がよく描けていると思うし、勝海舟の談話集などの資料を用いて書かれているので勝海舟本人の雰囲気が伝わるよう書かれていると思う。
津本陽の人物伝でおもしろかったのはこの「勝海舟」「渋沢栄一」「田中角栄」と言ったところだろうか。
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