日々の読書記録など
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『「人民中国」の終焉』
2007-04-27 Fri
JINMIN_SYUUENN

『「人民中国」の終焉』講談社+α文庫 清水美和(著)
ここ10年中国都市部の年収は10倍以上にも上がっているのにもかかわらず農村部は殆どかわらない状態。日本でも「格差」などといわれて久しいが、この中国の格差社会を考えれば日本の格差など無いに等しいように思える。今でも経済成長を続ける中国だが政治は殆ど失敗なのではないだろうか。先日HNKスペシャルで中国農民の都市部への流入のことを取り扱っていたがTVで伺いしれない内容がこの本には記されている。この格差の根底にあるのは農民への差別意識であり中国政府としては農村部と都市部と分けた政策をとらざる終えない状況、それがまた格差を拡大していく。この格差スパイラルの終焉には第二の天安門事件になる恐れも。今のところ中国はこの都市部に重点をおき経済成長率10%近くを維持している。株価が上昇するばかりの中国ではあるがその株価を支えている根底は中国政府であり本当の市場優先社会とは言い難い。いづれは中国もバブル崩壊をきたすであろうが、もしその崩壊がきたときには日本も只では済まないだろう。
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『明日はわが身』
2007-04-23 Mon
明日はわが身

『明日はわが身』新潮文庫 高杉良(著)
医薬品会社の営業マン(プロパー)が急性肝炎になり入院を余儀なくされる。数ヶ月に及ぶ入院で会社からは退職勧告され苦悩する主人公。本書の主題は薬品業界と医者との間の凄まじいばかりの癒着関係を著していると思うが、私としては入院している主人公に対しての会社の冷酷さが主題に思える。以前に同じような状況で会社を辞めていった人がいたので、あらためて健康が一番と思ってしまう内容でした。
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『世界をだました男』
2007-04-18 Wed
世界をだました男

『世界をだました男』新潮文庫 フランク・アバグネイル(著)
原題は「Catch me if you can」で 2007年に映画にもなった自伝。
裕福な家庭で育った少年が両親の離婚がきっかけで16歳で家出し、その後5年間で世界をまたにかけ小切手詐欺を繰り返して250万ドルちかくも騙し取った話。結果的にはお縄になり服役後今はFBIの捜査に協力しているとのこと。最初はパンナムの副操縦士になりすまし各地に飛んで詐欺を働き、その後医師や法務官などにもなりすまして各国を転々とする。肩書きや外見で判断する人間の弱みにつけこんで騙し続ける著者はまさに知能犯。騙す相手は銀行や大手企業ばかりなので何か憎めないところがある。騙すための仕込みとして法律、医療、航空機などの知識を独学し、全て一人でシナリオを作成&演出 そしてFBIからも逃げ回る日々。その努力からすれば詐欺でとった金額は見合わないものだろう。やはり犯罪は割りにあわない商売だ ということがよくわかった一冊。
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2007年の桜
2007-04-16 Mon
200

週末久々におてんとう様が見えたので、少し遅れた花見。自宅前の公園で。ソメイヨシノは既に葉桜なのだが、この桜の種類は何だろう、、、
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『そうだったのか!現代史』
2007-04-13 Fri
そうだったのか

『そうだったのか!現代史』集英社文庫 池上彰(著)
著者は言わずと知れた元HNK『週間子供ニュース』の父親役。
TVと同じ語り口調で書いているので、読むのは簡単でした。
終戦以後から現在までの世界史について書かれています。自分が知っているつもりでも読んでみて「なるほど!」と思えるところがあります。日本の学校では教科書検定などの問題で戦後のことに関しては詳しく触れていませんが、このくらいは学校でも教えてもよいのでないかと思う。
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『昭和歌謡大全集』
2007-04-06 Fri
昭和歌謡

『昭和歌謡大全集』幻冬舎文庫 村上龍(著)
久々に村上龍を読む。おばさんグループと引きこもり少年グループの戦いがだんだんエスカレートしていきロケットランチャーや爆弾での報復合戦。村上龍らしいどこの世界の話かわからないような小説。この本を面白いという人もいるだろうが私としてはボツのほうかも。
初期の「コインロッカーベビーズ」が衝撃的だったためか、もしくは作者の加齢によるものなのか、近年の作品にはインパクトが感じられないような気がする。
小説の中で「おばさん達は、進化するのを止めた生きものなんだ・・・
子供だって、進化しようとする意志をなくすとその瞬間におばさんになってしまうんだ、それは恐ろしいことだよ・・・」
とあるが、これが作者のメッセージだと 私は思った。
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『日露戦争を演出した男モリソン』(上、下)
2007-04-04 Wed
モリソン

『日露戦争を演出した男モリソン』新潮文庫 ウッドハウス暎子(著)
明治時代に清国に於いてタイムズ紙の特派員をしていたモリソン、
そのモリソンが残した日記を通して日露戦争から太平洋戦争まで突き進んでしたっま日本を分析している。
その当時はまさにパワーの時代、欧米強国がアジアやアフリカを植民地にするのはあたりまえで、自国利益のためであれば他国のことなどどうでもよい、そんな時代だったようです。(今でもそうなのかもしれないが)
新聞も戦争を惹起させるような論説が多く、いかに日本人も含めアジア民族が蔑まれていたかがわかります。
今では考えられないことだが、当時一流の新聞社タイムズであろうと黄色人種を軽蔑・差別する記事が普通だったようです。
そのような時代の中で、新参者の日本が起こるべきして起こした日露戦争だったのかもしれません。
エピローグでは著者自身が太平洋戦争にまで至った日本について語っているが、なかなか深く分析しており興味深い。
このような歴史を経て今の日本があるのだなぁ~とあらためて思う。
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