日々の読書記録など
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『わが半生』
2009-11-18 Wed
わが半生
『わが半生<上><下>』 ちくま文庫 愛新覚羅溥儀
上巻は清国末期から満州帝国が作られるまでの部分であり、下巻は満州帝国の創設からソ連の捕虜、中国にもどり思想改造を経て特赦により社会に復帰するまでのことが書かれている。
上巻を読んでいて、これは溥儀本人が書いているのかどうか疑わしく思えた。なぜならあまりにのも自身の無知、無能ぶりを自虐的に書いてあるからである。しかし下巻を読んでいるうちに、なぜ自己嫌悪に陥れるような内容なのかが理解できる。それは中国共産党の捕虜になった後、告発、告白、認罪、思想改造を経た後 この本が出版されたからであろう。
上巻は全てが真実かどうか信憑性に欠けるところがあるかもしれないが、中国の歴史を知る上では面白い内容だと思う。捕虜として中国に戻るまでは自分で自分の服のボタンも留めたことがないのだから、日本でなくても諸外国がこの自己保身しか考えない皇帝を利用しようとしたことはある面では仕方の無いことだったのかもしれない。
ただ下巻は日本軍の侵略や残虐な行為と中国共産党の礼賛ばかりであまり読む価値はないようだ。
しかし中国人からみればこの下巻は「憎むべき日本」としての立派な教科書になるであろう。
評価 上巻 8点、下巻 0点
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『四度目の氷河期』
2009-11-09 Mon
四度目の氷河期
『四度目の氷河期』 新潮文庫 荻原 浩 (著)
父親がいなく母一人子一人で育てられた少年は、もの心がつき始めてから自分の出自に疑念を持ち始める。そしてDNA研究所で働く母親から導きだされた結論は、遺伝子操作により自分が古代クロマニヨン人の遺伝子を持って生まれてきたのだとの結論にたっする。
そして17歳になった彼は自分の父親であるクロマニヨン人に会うため、保管されているロシア博物館へ向かう。
今までの著者の涙あり笑いありの内容に比べると少し劣る感じ。もう少し笑いがあればよかったのだが、期待していたのとは少し違い残念。まあこれは一つの青春ラプソディーといった内容だろう。
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『恥の殿堂』
2009-11-04 Wed
恥の殿堂
『恥の殿堂』 小学館101新書  落合 信彦 (著)

久々に落合節を読んだって感じ。日本の教育、マスコミ、モンスターペアレント、政治 等々を著者独特の言い回しで斬っているのだ。読んでいて面白いが、著者自身の極貧時代と比較して今の若者論を書いてあるところは、ちょっと自身をほめ過ぎるように思った。確かに極貧の中でアメリカに留学し苦学の末今の地位にあることは認めるが、このような自画自賛のようなところが、逆に厚かましく高飛車と思える読者も多いことだろう。私はそこまでは思わないけど。
アメリカや中国に関しては、ジョーク交じりで批評していて、そのジョークがけっこう面白く笑える。

先日TVの「報道ステーション」のキャスターが、民主党の事業仕分けチームのメンバーが削減されたことに対して、カメラ目線で小沢氏に問いかけるように「小沢さん、国民は税金を無駄な事業、、、、 」と、まるで国民の代表みたいな口で語りかけていたのだが、これこそマスコミの厚顔であるように思う。そもそも事業仕分けを玉石混交の新人議員にやってもらうなんてマニュフェストにはなかったと思うが、マスコミの声を「国民の声」として報道するやりかたは、もういいかげんうんざりだ。
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『ラストワンマイル』
2009-11-02 Mon
ラストワンマイル
『ラストワンマイル』 新潮文庫 楡 周平 (著)
大手宅配業の営業で働く主人公が、大口顧客であるコンビニやネット通販から更なる値引きを迫られる。これ以上の値引きは会社にとって赤字になり、事実上の契約打ち切りであり日本郵政に仕事を奪われること意味する。苦境に陥った主人公は新たなるビジネスを模索し、そして日本郵政やネット通販の会社に一矢報いようと新しいビジネスモデルを立ち上げる。
これは、クロネコヤマトvs日本郵政 や TBSvs楽天をモチーフにした経済小説であるのは明らかである。痛快でありたのしく読める、でも現実はこれほどうまくはいかないだろう。
私も先日帰省したときに、地元で売られている魚や農作物が非常に安く売られているので、これってネット通販で売れないものかと思ってしまった。こちらで買えば倍以上の値段はするはず。それと自然にある水(地下水)が売れないものかと考えてしまう。とってもおいしい水なのだが。お金があれば起業したいところだが、この業界も殆ど飽和状態であり価格競争だけでは生きていないだろう。マスコミが取り上げるほどの何かいいアイデアはないものかと日々考えているのだが。

話は変わるが、先日帰省して思ったのだが、私の田舎も殆どの地方がそうであるように高齢化と人口減少に歯止めがかからない状態なのだが、妙に活気があるのだ。
小泉政権でぼろぼろになった地方ではあるが、それが逆にバネとなって地方をもりあげようと努力しているように私には見えた。郵便局がなくなったりと不便なところも出てはくるが、なくなればお互いに助け合ったり、新たな方法を考えたりと地方ならでは強みも出てくるのかもしれない。これが民主党政権になってどうなるかはわからないが、与えるだけでは地域は再生しないように思う。
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『ジーパンをはく中年は幸せになれない』 
2009-10-29 Thu
ジーパンをはく中年
『ジーパンをはく中年は幸せになれない』 アスキー新書 津田 秀樹 (著)
著者は心理研究家。今の日本、私も含め殆どの中年がジーパンをはいているのではないだろうか。
自分はまだ中年ではないと思っている人もいるとは思うが、そう思っている人に読んでもらいたいような本である。私は自分自身は十分に中年だと思っている。
タイトルは刺激的だか内容はいたってまじめかな?。ジーパンを例にあげてはいるが、
言いたいことは実年齢と精神年齢の乖離がはなはだしい中年が多くなったと警告しているのだ。
無理に「自分はまだまだ若い」と思っていることは精神的な負担になり、実生活がこれがマイナスの方向に向かうことが多いと述べている。
といって「歳だから諦めろ」と言っているわけではなく、人間いくつになっても挑戦はできるしその結果も年齢差はないといっているのだ。
人生の中で我々は選択(判断)を常にしなくてはならない、その選択したことをよく後悔する人にはこの本はお勧めだろう。私としてはこれは女性に読んでもらいたい本、男性の心理がよく書かれていると思う。
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